こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
今回は南フランスの村、リエズ(Riez)を紹介します。
こちらを訪れた時の動画をYoutubeにて公開しています。
もしよければぜひご覧ください。
リエズの基本情報
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、アルプ=ド=オート=プロヴァンス県にある人口約1,600人の村です。
ラベンダーで有名なヴァレンソールが近く、リエズ周辺でもラベンダーを見ることができます。
リエズの簡単な歴史
リエズの村は、豊かな歴史を持つ古代ローマ時代の町です。
1世紀に設立されたこの町は、この県で最も古い古代都市であったため、「リエズ・ラ・ロメーヌ(Riez la Romaine)」とも呼ばれていました。
リエズは、司教座が置かれたことで重要な都市となり、5世紀にはローマ時代の浴場の遺跡の上に洗礼堂と大聖堂が建てられました。
7~8世紀頃、住民はサン マクシムの丘の頂上(現在リエズの墓地がある辺り)に定住し、そこに城塞が建設されると、司教座はそこに移されます。
12世紀以降は、丘の下に人々は住むようになり、これがリエズの旧市街地の起源となっており、15世紀〜17世紀ごろに建てられた邸宅が旧市街に残っています。
司教とその宮廷の存在は、商業と工芸の発展を促進しましたが、フランス革命によって司教座が失われると、その勢いを次第に失っていきました。
リエズの治安
リエズへは車で行く方がほとんどで、パリのようなザ・観光地という感じの場所でもないので治安はそこまで悪くないと思いますが、少し大きな通りが近くにあったり、ジャンクションもあるので、なるべく細い道に入行かないようにしたり、暗くなってきたら外に出ないなどの注意は必要です。
ですが、ここは外国で、フランスです!
夜にはなるべく訪れない、身につけるものはなるべくどのブランドかわからないものにしたり、目立つような服装よりもできるだけジーンズにスニーカーといったフランス人の普段着のような服装をオススメします。
田舎の場合、人に気をつけるだけでなく、野生の動物にも気をつけなければいけません。
(私の住む南フランスの比較的大きな都市でも、イノシシに襲われる被害が年々増加しています。)
何かあった時のために海外旅行保険や、クレジットカードにもともと付帯されているカードを持っていくなどは準備されていた方が安心して旅行ができると思います!
エポスカードは年間費が無料で、2023年10月からは利用付帯となりますが、交通費のひとつだけでもエポスカードで支払うと、海外旅行保険が適用になるので大変お得です!
リエズの近郊の街や村
リエズの近隣の観光スポットを紹介します!
ヴァレンソール(Valensole)
最初にも紹介しましたが、ラベンダーで有名なヴァレンソールからリエズへは車で約20分ほどで行くことが出来ます
ヴァレンソールについては、以前Youtubeやブログで紹介しています。
もしよければぜひご覧ください♪
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フォルカルキエ(Forcalquier)
フォルカルキエからリエズへは車で約1時間ほどで行くことができます。
毎週月曜日に開かれているマルシェが有名で、夏でなくても規模が大きくとても楽しいです
こちらもYoutubeで動画やブログでも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください♪
リエズのおすすめ観光場所
リエズは小さい村なので、村を散策するだけなら、30分から1時間もあれば十分だと思います。
村には観光案内所もあるので、スタッフの方に相談するのもいいと思います。
以下で見どころを紹介していきます。
ノートルダム・ド・ラッサンプション大聖堂(Notre-Dame-de-l'Assomption)
ノートルダム・ド・ラッサンプション大聖堂、リエズの大聖堂です。
14世紀にリエズの司教は初期キリスト教時代に建てられた最初の大聖堂と洗礼堂の解体を許可し、その解体したものを再利用して、15世紀末に新しくこの大聖堂を建てました。
1842年5月18日の夜、その大聖堂の身廊の一部が崩壊し、そして1952年10月には再び天井が崩壊し、修復したそうです。
こちらの大聖堂に飾られている絵画や銅像、壁に描かれた絵がどれも大変素晴らしいものでした。
教会の壁は、雨水による浸食で徐々に劣化しており、また教会内に収蔵されている作品(18世紀および19世紀の絵画、16世紀のクルミ材の説教壇と聖歌隊席、ボティネッリのピエタ像など)の保存が脅かされています。
確かに傷んでいる部分がわかりますね。。。
時計塔(La Tour Horloge)
村を少し上がっていくと時計塔があります。
かつてリエズの町を囲んでいた14世紀に築かれた城壁の最後の遺跡にひとつで、16世紀に建てられたものです。
サン・ソル門(Porte Saint Sols)
この門はリエズに2つある旧市街へ入り口ひとつ、サン・ソル門(Porte Saint Sols)です。
こちらも14世紀に築かれた城壁の最後の遺跡のひとつです。
ここは西側で、東側にもPorte Aiguièreという門があります。
アンドロン(Andrones)
家屋の下にある屋根付きの通路のことを「アンドロン(Andrones)」と呼ぶそうで、中世の時代によくあった通路だそうです。
この村でも何ヶ所かで見かけました。
眺めがとても美しかった!
村を上がっていくと墓地があります。
そこから見る景色が素晴らしかったです。
晴れていたらもっと良かったですが、雲がある空も好きなので、素敵な写真が撮れて良かったです!
旧市街の街並みや建物
7~8世紀頃住民はリエズの丘の頂上に定住しますが、12世紀以降はだんだんと丘の下に人が住むようになり、これがリエズの旧市街地の起源となっているそうです。
歴史を感じる街並みです。
正直ちょっと人が住んでいるか分からない家が多いです。
この家は多分住んでいると思われます。
営業しているか分からないお店もありました。
こちらはハチミツ屋さんだった(今もかな?)お店。
リエズの村の中にハチミツのお店が結構ありました!
ちゃんと営業しているお店もありました。
こちらは、1523年に建てられたHôtel de Mazanという邸宅で、見事な漆喰装飾が施された階段があるそうです。(見学はできませんでした。)
やはり結構空き家が多いのかなと思いました。
住みたいという人がいても、どこまで自分自身で修復できるか分からないので、買い手がつくのが難しいのかなと思いました。
家の隣もあんなにくっついていると、工事するときに隣の家にまで何かが影響しそうだなと思いました。
(パリに住んでいた時の19世紀の家ですでにそう思っていたので。。。)
猫がたくさんいました
リエズの村では本当にたくさんの猫に会いました。
おうちのお庭に2匹いた猫。
休憩中だった猫。(彼が近づくと逃げてしまった)
どこかへ急いでいた黒猫ちゃん。
私たちを少し怖がりながらも、仲良くしてくれた猫ちゃん。
私が写真を撮る練習をするのに、ずっと付き合ってくれた本当に優しい猫ちゃん。
雨が降りそうな日は、基本的には猫にあまり出会わなそうな気がしますが、今回は人間よりも多くの猫に会いました。
こんなに猫が自由に歩いたりしているということは、リエズの村が安全で、住民の方がとても優しいということがわかります。
また猫ちゃんたちに会いに行きたいな。
ローマ式円柱(Colonnes romaines)
村から南に少し歩いたところに、ローマ式の円柱があり見学することができます。
場所はこちら。
私が訪れた時は、雨が降りそうで急いで村を歩いてまわっていたので、観光案内所にも寄れず、見逃してしまいました。
本当に残念!
リエズの洗礼堂(Baptistère de Riez)
リエズにとって大変重要な洗礼堂、こちらも見逃してしまい私たちは訪れることができませんでした。
場所はこちらです。
もしみなさんがリエズに行ったら絶対に行ってみてくださいね!
初期キリスト教大聖堂(Cathédrale paléo-chrétienne)
初期キリスト教大聖堂の跡地も見学できるそうです。
場所はこちら。
もしまたいく機会があれば、必ず追記します。
(うちからそんなに遠くはないですが、いつになるかはわかりません。。。)
リエズへの行き方
リエズへはバスあるいは車で行くことができます。
リエズの駐車場
駐車場は、村の入り口にあった駐車場に停めました。
場所はこちらです。
私たちが利用したときは無料でした。
リエズへバスでの行き方
リエズへはバスでも行くことができます。
132番のバスは、マノスクから出ています。
本数はかなり少ないです。
マノスクは鉄道駅があるので、マルセイユから電車でマノスクまで行き、そこからバスに乗ることもできます。
132番のバスの時刻表はこちら
また、マルセイユやエクスから行くことができる67番のバスもあります。
こちらも本数が少ないのでご注意ください。
バスの時刻表はこちら。
まとめ
今回は南フランスの村、リエズを紹介しました。
リエズの村だけ行くのは難しいと思いますが、ラベンダーの時期に大人気のヴァレンソールや、フランスの最も美しい村のひとつでもあるムスティエの村からもとても近いので、時間があればぜひ一緒に訪れてみてくださいね!
このブログがみなさんの旅行の参考になれば嬉しいです!
南仏へ旅行ならこちらもマスト!
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リエズから車で50分ほどで行くことができる、コティニャックの村をYoutubeで紹介しています。
こちらもぜひご覧ください。