こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
2023年5月にラ・クーヴェルトワラード(La Couvertoirade)という村へ行きました。
今回訪れた村はフランスの最も美しい村のひとつにもなっています。
ここはとても小さい村で、フランス人でも知らない人が多く、もしフランスの最も美しい村でなかったら訪れていなかったと思います。
こちらを訪れた時の動画をYoutubeにて公開しています。
もしよければぜひご覧ください。
Contents
ラ・クーヴェルトワラードの基本情報
ラ・クーヴェルトワラードは、フランスのオクシタニー地域圏、アヴェロン県にある、人口約190人の村です。
冒頭でも紹介しましたが、この村はフランスの最も美しい村のひとつとなっています。
最も美しい村について紹介したブログがあるのでもしよければそちらもぜひご覧ください。
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ラ・クーヴェルトワラードの簡単な歴史
11世紀、ジェローヌ修道院(現在のサン・ギレム・ル・デゼール)にあった書物にこの村の名前がすでに記載されていました。
1158年にテンプル騎士団はバルセロナ伯爵でありアラゴン王であったレイモン・ベランジェからラルザック(ミヨー(Millau)とロデヴ(Lodève)の間に広がるフランスの中央山塊南部のカルスト台地)の領有権を与えられます。
テンプル騎士団は1181年からラ・クーヴェルトワラードに居住しはじめます。
彼らがこの地に定住したのは、耕作地があり、飲用水があり、城を建てるのに適した岩山があり、ラングドック地方からの牧畜のための道路があったからです。
1312年のウィーン公会議でテンプル騎士団が廃止されると、同年にホスピタル騎士団(聖ヨハネ騎士団)の手に渡り、彼らは14世紀に教会を建てました。
百年戦争の後半、村を要塞化することを決定し、村を囲む塔と城壁は1439年から1442年のわずか4年の間に建設されました。
そしてこの地域は1453年に繁栄の時代を迎え、15世紀後半に建てられた家屋が数多く残っています。
宗教戦争の間、城に小さな守備隊を置き、隊長が指揮したためか1562年、城はプロテスタントの襲撃に耐えますが、1566年、ユグノーの隊長に占領されてすぐ司教によって奪還されます。
1687年、城は村人の避難所としての役割を終え、穀物貯蔵庫として使用されるようになります。
平和になると要塞の外に人々は住み始めますが、1702年、近隣のセヴェンヌ地方でカミサール人の反乱が起こった際、城に市民が隠れに戻ってきます。
その後、城は修理が行き届いておらず、1768にはすでに城は宿泊施設として使われていたそうです。
ラ・クーヴェルトワラードの近隣観光スポット
ラ・クーヴェルトワラードから少し離れますが、この近辺にも美しい村や街があります!
サン・ギレーム・ル・デゼール(Saint-Guilhem-le-Désert)
車で約50分くらいのところにサン・ギレーム・ル・デゼールという、こちらもフランスの最も美しい村のひとつがあります。
Youtube動画でも紹介しています。
オラルグ(Olargues)
こちらも車で1時間ほどかかりますが、フランスの最も美しい村のひとつです。
春や秋にはハイキングも楽しいと思います。
こちらもYoutubeで紹介しています。
ラ・クーヴェルトワラードを訪れるベストシーズン
春から夏にかけてです。
秋の終わり頃から冬にかけては多くの店がバカンスに入るそうでかなり閑散とすると思います。
ラ・クーヴェルトワラードの治安
ラ・クーヴェルトワラードは、公共交通機関があまりよくないため、ジプシーなどがくることはほとんどありませんが、有名な観光地のため世界中から様々な国の方がきます。
あまり高価なものを身につけた格好や、車を駐車する際に見える場所にお財布やコンピューターを置いたりすることは避けましょう。
どうしても起こってしまうことはあるため、いざという時のための海外旅行保険に入っておくと安心です。
エポスカードは年間費が無料で、2023年10月からは利用付帯となりますが、交通費のひとつだけでもエポスカードで支払うと、海外旅行保険が適用になるので大変お得です!
ラ・クーヴェルトワラードのおすすめ観光場所
ラ・クーヴェルトワラードは小さい村で、どこにも寄らず歩いて回るだけなら30分くらいでまわれてしまうと思いますが、せっかく来たならぜひ訪れてほしいと思う場所もあるので以下で紹介していきます!
オフィシャルのページにも観光場所について載せてあったので、リンクを載せておきます⇨こちら
ラ・クーヴェルトワラードのお城(Château de La Couvertoirade)
お城の入り口は教会の向かい側、少し上がった右側のところにあります。
お城の入り口は写真の矢印をしているところです。
このお城へは2023年は6月1日から9月30日まで入ることはできます。(入場料はひとり5ユーロ)
私が行ったのは5月末だったので入れませんでした。
サン・クリストフ教会(Église Saint-Christophe)
サン・クリストフ教会は14世紀頃に建てられました。
教会は、20世紀に改修され、1945年に歴史的建造物に登録されました。
教会はとてもシンプルでしたが、古い石の壁がそれだけで印象的なので装飾などたくさんしなくてもすでに十分美しいと思いました。
ステンドグラス。
教会の中にはツバメがいて、教会内を飛び回っていました。
上の方に巣があったようでした。
墓地
教会のすぐ隣には墓地があります。
これは教会とほぼ同時期に建てられました。
円形の墓石は中世フランス南西部の伝統的なものと言われています。
ラ・クーヴェルトワラードの要塞の上から見る景色
ラ・クーヴェルトワラードの村は城壁に囲まれている要塞ですが、その城壁の上を歩くことができます。
場所は観光案内所の2階(日本の3階)です。
観光案内所ではお土産も販売しています!
受付で入場料3ユーロ(450円くらい)を払います。(2023年5月現在)
2階(フランス式1階)には映像が、3階(フランス式2階)では展示が行われていました。
その横の階段を上がっていくと城壁の上を歩くことができます。
歩く場所は狭くちょっと怖かったですが、眺めは素晴らしく、気持ちよかったです!
遠くには風車や、教会も見えます。
出口は外側にあります。
来た時は雨が降ってとても寒かったですが、だんだんと晴れてきたのでラッキーでした。
ラ・クーヴェルトワラードの街並みと犬
ラ・クーヴェルトワラードには15世紀ごろに建てられた建物がとても良い状態で残っています。
テーマパークにいるような気分になるというか、その時代にタイムスリップしたような気分になります。
村に入るための入り口の門も、15世紀に建てられた状態のまま残っています。
村の中で何度か出会った可愛いワンちゃん。
運動なのか?わかりませんが、この階段を上まで上がって、また降りてきていました。
犬が一人で歩いても安全な場所だなんていいですね!
ラ・クーヴェルトワラードのマルシェ(朝市)
ラ・クーヴェルトワラードのマルシェは、7月と8月の木曜日の19時から21時に行われています。
ラ・クーヴェルトワラードのお土産
ラ・クーヴェルトワラードではあまりお土産屋さんは見ませんでしたが、ポストカードなど販売しているお店が観光案内所の近くにありました。
この写真のお店は石鹸屋さんですが、ポストカードや雑貨類、またテンプル騎士団に因んだものとして子どもが遊べる騎士セットのようなナイフと盾なんかも売っていました。
ラ・クーヴェルトワラードのレストランAuberge du Chat Perché
ラ・クーヴェルトワラードでランチに利用したレストラン、Auberge du Chat Perchéを紹介します!
私たちは予約せずに飛び込みで入りました。
この村に到着するのが遅れてしまって13時半すぎて入りましたが、まだ食事できるとのことでホッとしました(フランスのレストラン、特に田舎は13時過ぎると入れてくれないことも多い)
店内の様子。
ほとんどの人は、私たちが到着した時はもうすでに食事が終わっていて、デザートを食べていたり帰ろうとしている人が多かったです。
私が注文したもの。
この地域(アヴェロン地方)の名物ばかりを集めた一皿を注文!
上の白いものはこの地域の名物であるアリゴで、マッシュポテトとチーズを混ぜたものです。
右のチーズはロックフォールチーズ、左は羊のトムチーズ。
右からテリーヌ、生ハム、サラダでした。
彼が注文したものは炭火で焼いたラム肉です。
ポテトもめちゃめちゃ美味しかったです!
注文すると、サービス担当の方がお肉をここで焼いてくれていました!
客席で焼いているのにそんなににおいは気にならず、どんな空調システムを使用しているのか気になりました。笑
デザートは、カフェグルマンです。
コーヒーとクリーム、超濃厚!チョコレートケーキとラズベリーのケーキ。マシュマロもついていました。
お店の雰囲気はとても良かったです。
お手洗いは外にあります。
私が行った時は雨が降っていたので食事している人はいませんでしたが、外にも席がありました。
その席にゴロゴロしている方が約1名。。。
可愛すぎて癒されました(Youtube動画もぜひご覧ください!)
今回の食事の料金は61ユーロ(1ユーロ155円計算で、約9455円)でした。
私たちが訪れた時はクレジットカードが使用できず、銀行の口座を聞いて入金したり、小切手で支払う方がいました。
【Auberge du Chat Perché】
住所:rue droite, le bourg, 12230 La Couvertoirade
電話番号:0033 5 65 42 14 61
ホームページ: https://www.aubergeduchatperche.com/
営業時間:2023年は4月8日から11月5日の営業で、12時〜15時(月曜日は定休日) 7月8月は12時〜14時30分と19時〜21時45分まで(月曜日は定休日)
ラ・クーヴェルトワラードへの行き方
ラ・クーヴェルトワラードへはバスあるいは車で行くことができます。
(できるだけ車で行くことをオススメします!)
ラ・クーヴェルトワラードの駐車場
私たちは駐車場は村から少しだけ離れた駐車場に停めました。
2023年5月末現在、駐車料金は一律4ユーロでした。
観光バスもここに停まっていたのでここ以外駐車場はないのかもしれません。
ラ・クーヴェルトワラードへバスでの行き方
公式ページには、モンペリエから301/380のバスで行くことができると書いてありますが、バスの時刻表などの情報が全くありません。
あるにはありますが、ちょっと(かなり?)古すぎませんか。
時刻表はこちら
その後他の行き方を見つけました!
現在は661/681のバスのようです。
時刻表はこちら。
ただバス停のところを見ると中心地からかなり遠そうで、歩くと1時間くらいかかるかもしれません。。。
時刻表にはっきりとした場所の名前が書いていないのですが、多分近くはないと思います。
できるだけ車で行くことをオススメします!
まとめ
今回は、ラ・クーヴェルトワラードについて紹介しました。
この村は要塞の門を一歩くぐると、どの建物もとても古く、タイムスリップしているような気分になります。
少しアクセスは悪いですが、とても素敵な村ですので機会があればぜひオススメしたいです!
また、わたしはフランスの最も美しい村を訪ねる旅をしています。
今回ご紹介したラ・クーヴェルトワラードもそのひとつです。
フランスの最も美しい村を全て紹介した本があります。
日本語版はこちらです。少し以前のものですが、眺めているだけでもワクワクすると思うのでご興味がありましたらぜひ♪
本を見ながら次の目的地を探してみてはいかがでしょうか。
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