こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
突然ですが、私はシャガールが大好きです。
私の住むエクス=アン=プロヴァンスにある美術館、Hôtel de CAUMONT(オテル ド コーモン)で2018年11月1日〜2019年3月24日までシャガール展〜白黒からカラーへ〜が開催されました。
実はその時はそこまで好き!というわけではありませんでしたが、この展示を見に行ったことをきっかけにシャガールが大好きになりました。
今回はその展示についてと、展示が開催された美術館、オテル・ド・コーモン (Hôtel de CAUMONT)についても紹介します!
シャガール展が行われたHôtel de CAUMONTとは?
Hôtel...と聞くとホテルなのかな?と連想してしまいがちですが、他の意味には公共機関の建物(例えば Hôtel de ville【市役所】)や貴族などの家のことも指します。
この Hôtel de CAUMONT はエクスの中でもブルジョワな地区として知られるMazarin(マゼラン地区)にあります。
この名前は、Michel Mazarinという司教の名前から来ていて、当時の司教とは今の市長のような仕事をすることもありました。場所はこちらです。
簡単な歴史!
ここの家は元々、François Rolland de Réauvilleという人が1715年に家を立てはじめ、1745年ごろ完成。その間彼は亡くなり、その息子があとを引き継ぎました。
しかし1758年に金銭的な問題で、更に裕福なFrançois Bruny に家を売ることになります。
1772年、彼がなくなり息子に引き継がれますが、その息子も1796年に亡くなったあとは、Brunyの娘、Pauline de Caumont に引き継がれます。Paulineは結婚がうまくいかず、その後もそのままこの家に住み続けます。
1850年彼女が死んだあとは、子どもがいなかった彼女はいとこに家や財産を全て託しますが、そのいとこがすぐにこの家を売りに出します。1939年、第二次世界大戦が行われたときには、ここに人々をかくまったこともあるそうで、当時の管理人・Hélène Ardevolが人々を励まし、元気づけました。
そして、1964年、コンセルバトワールとして、音楽やダンスの学校となり、1990年から2010年までは、エクサンプロバンスの街が管理する建物になりました。
2010年、Culture espaceという会社に売られ、2013年からは美術館としてオープンするための準備が始まり、2015年5月6日に美術館としてオープンされました。
色んな人の手に渡りなかなか波乱万丈な歴史をたどってきたのだなと驚きました。
マルク・シャガールについて
わたしはシャガールの絵が大好きでしたが、この展示を見にへ行く前に知っていたシャガールについての情報は、彼はフランス人であることということだけでした。
ただ正確には、シャガールはもともとロシア人でのちにフランス国籍を取り、南仏・ニース近くにあるサン・ポール・ド・ヴァンスで晩年過ごすことになったということです(たいへん初心者で申し訳ない)。
シャガールの絵と聞いて私が想像していたのは、子どもの頃に読んだマンガ【ちびまる子ちゃん】のワンシーンで、まるちゃんが花輪くんの家に行ったときにシャガールの絵が飾られていて、自分でもかけそうだなと言っていた場面でした。
今思えばシャガールの絵が一般家庭にあるだなんてすごいですよね!
素晴らしい展示の数々
シャガールの絵は、カラフルで華やかでちょっと不思議なそんな絵ばかりをイメージしていたので、今回の展示のサブタイトルにある"白黒"の意味がはじめはよく理解できませんでした。
今回のシャガールの展示はサブタイトルの通り、白黒の絵から始まります。シャガールの白黒で書かれていた絵も数点見ることができてとても新鮮でした。
彼の絵は白黒であってもとても華やかでした。
ですがわたしはシャガールが南仏へ移り住んでから描いた絵のほうが好きでした。
なんだか私の勝手な印象ですが、少しやわらかい雰囲気があるような。
例えばこの絵、南仏に住んでいたときの自分のアトリエ内の絵を描いたものだそうですが、柔らかな色彩で穏やかな時間が流れているような、とても優しい雰囲気を持った印象深い絵でした。
館内では10分ほどの映像もあって、シャガールがフランス語で話す場面なども見ることができました。
日本の和紙や、中国製のインクで書かれた絵も多数あり、彼はモダンな画家でもあったんだなと思いました。
館内もすごかった
今回行った美術館Hôtel de Caumontは、館内がとても美しいです。
フランスの地方の美術館には珍しく、レストランがついています。
テラス席もあって、天気のいい日は混雑するのではないでしょうか。
でもこちら、レストランだけの使用はできず、美術を楽しんだ方だけが利用することができるレストランとなっています。それでも利用者がいるということはよほど人気なレストランなのでしょうね。いつか入ってみたいものです。
また館内もとても素晴らしいです。
特にこの階段を登る際にもつ、持ち手の下の部分の装飾の模様が美しいとされ、1990年にはエクスの街の重要なもののひとつになっています。
お手洗いの壁紙も美しくて写真を撮ってしまいました。
この美しい美術館ではランチを食べることができます。
ランチをいただいたことについても紹介しているのでもしよければこちらのブログもご覧ください。
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おみやげに買ったもの
お土産屋さんではポストカードを買いました。
自分で気に入った絵があればポストカードや、エコバッグなどを買います。
今回買ったものはこちらです。
実際に飾られていた絵で気に入ったものがポストカードになっていたのでそれらを購入。
家族や、友人に手紙を書こうと思っています。
今回のシャガールの特別展示向けにコットンバッグも用意されていました。
シャガールの絵が入っていたら欲しかったなぁと思ったのですが、そうではなかったので、今回は見送りました。
まとめ
今回はエクス=アン=プロヴァンスで開催されたシャガールの展示と、その会場だったHôtel de CAUMONT(オテル ド コーモン)について紹介しました。
一般的にはあまり有名ではない彼の昔の作品をたくさん見ることができて嬉しかったです。
この展示を見に行ったあと、シャガールが大好きになって、ニースにあるシャガールの美術館へも行きました。
訪れた時のことについてブログでも紹介しているのでもしよければぜひご覧ください。
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また、こちらの美術館では現在も違う展示をしています。
ぜひエクサンプロヴァンスにお越しの際はコチラの美術館訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:3 Rue Joseph Cabassol,13100 Aix-en Provence
HP: http://www.caumont-centredart.com/fr
営業時間:月曜日〜日曜日 10:00-18:00
※祝日や年末年始、クリスマス、イースターなどはお休みする場合がありますのでよくご確認くださいませ。
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もチャンネル登録ぜひよろしくおねがいします!シャガール美術館を訪れた時のことを少しですが、このYoutube動画で紹介しています。
シャガールのお墓も訪れています。
ぜひご覧ください!