ドイツ・マインツの聖シュテファン教会にあるシャガールのステンドグラス - カトル・セゾン

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ドイツ・マインツの聖シュテファン教会にあるシャガールのステンドグラス

わたしの夫はアルザス人です。
彼のおばさんはドイツ人と結婚してドイツのマインツというところに住んでいるため年に1度くらいは行くことがあります。

前回訪れたのは2019年4月で、その際にマインツの教会・聖シュテファンを訪れました。
この教会何もしなければとても小さい教会で見逃してしまいそうになるくらいなのですが、実はシャガールのステンドグラスがあることで有名で、日本からもこのステンドグラスが見たいからとシャガールファンがわざわざ訪れるほどです。

実はわたしも以前、私の住むエクスの美術館でシャガールの特別展を開催していた際に足を運び、彼の作品の大ファンになりました。
そのシャガールの特別展についてはこちらの記事もご覧ください。

シャガール特別展を南仏の街エクサンプロヴァンスのオテル・ド・コーモン  (Hôtel de CAUMONT)で鑑賞

こんにちは、南フランス在住のSAYAKA(@tofurabbit)です!

 私の住むエクサンプロヴァンスにある美術館、Hôtel de CAUMONT(オテル ド コーモン)で2018年11月1日〜 ...

マインツの聖シュテファン教会の位置はこちらです。

鉄道駅から歩いても15分くらいです。

 

聖シュテファン教会の歴史

聖シュテファン教会は、990年に完成した大変古い教会です。ライン川中流で最も古いゴシック様式の教会で、マインツ市で大聖堂に続く最も重要な教会でした。

第2次世界大戦のときに鐘楼以外はほとんど破壊していたため、戦後、修復をはじめました。一部復元が難しく別のもので置き換えられているものもあるそうですが、ほとんどは、1973年に修理が終わりました。

ユダヤ人であるシャガールはドイツになぜステンドグラスを作ったのか

第2次世界大戦後、当時あったステンドグラスは全て破壊したため、しばらくは普通のガラスで代用していましたが、牧師のクラウスメイヤーは、シャガールの大ファンで、ユダヤ系のロシア人であるシャガールに、この教会のステンドグラス製作を頼みました。

しかし、シャガールはこのステンドグラス製作を引き受けるか悩みました。なぜならドイツはユダヤ人を差別していたこともあったから。自分の仲間たちのことを考えるとそのドイツに自分のデザインしたステンドグラスをおいてもいいかどうか複雑な思いがありました。

ただ彼はとても前向きで、このことでドイツのことを見直すいいきっかけになるかもしれないと決意し、牧師の要望を引き受けました。

1976年にデザイン・作成をランスのアトリエで行いました(メッスの大聖堂のものもランスで作っています。)そして、1978年から少しずつ彼の作品が教会に置かれるようになりました。

ちなみに一番初めの作品はこちら。

①とあるのが一番はじめで次は②の2点。

当初、牧師が頼んだのはいくつかのステンドグラスで全てではなかったにもかかわらず、シャガールは全てのステンドグラスをデザインをし、こうしたらどうかとの提案があったそうです。

シャガールは97歳まで生きていたが、全てのステンドグラスが完成する前にこの世を去りました。
彼がこの素晴らしいステンドグラスの数々が実際に飾ってある教会を見に行くことはなかったのは非常に残念ですが、きっとどこかから見ていて、喜んでいると思います。

教会の様子

聖シュテファン教会の中に入ると荘厳な青色に驚きました。

シャガールのカラーは青、だからシャガールは青い色になる教会にしたのでしょうか。

とても神秘的です。

マインツまでの行き方

パリや私の住む南仏・エクスからドイツ行きの電車が一日に数本出ています。
大体はフランクフルトまで行くので、そこから、フランクフルトの空港行きなどに乗り換えるとマインツまでいくことができます。

パリからですと一日に3便ほどあちらの方へ行く電車があるようです。

ぜひフランスからでも行ってみたいなと思われたらコチラから電車の方も調べられます。

まとめ

今回はシャガールのステンドグラスがあるドイツ・マインツにある教会、聖シュテファンについての記事でした。

ユダヤ人でもあるシャガールがどうしてドイツのマインツの教会のステンドグラスを作ったんだろうと不思議だったので、今回知ることができてよかったです。
どんなことにもいろいろな物語があってとても興味深いです。

シャガールはフランスのいくつかの教会や大聖堂にもステンドグラスのデザインをしています。
以前訪れたメッスの大聖堂にも彼のデザインしたステンドグラスがありました。

その件に関しても、もしよければこちらをご覧ください。

【フランス・メッスのおすすめ観光地・大聖堂】サンテティエンヌ大聖堂にあるシャガールのステンドグラスは必見です!

2019年8月にロレーヌ地方にあるメッス(Metz)へ行ってきました。 メッスには美しいゴシック様式の大聖堂があり、とても大きい建造物のため、遠くからでもその存在を確認することができます。 位置は、コ ...

これからもシャガールのステンドグラスを見に別の教会へ行ってみたいと思っています。
行った際はぜひこちらで紹介させてください。

住所:Kleine Weißgasse 12, 55116 Mainz, Germany
電話番号:+49 6131 231640
開館時間:月曜日〜土曜日 10:00–16:30 日曜日12:00-16:30
サイト:https://bistummainz.de/pfarrei/mainz-st-stephan/english/welcome/

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