こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
2022年6月と2018年の8月にパリから南に650キロほど離れたところにある、オクシタニー地方のアヴェロン峡谷にそびえる中世の村、ナジャックを訪れました。
今回訪れた村はフランスの最も美しい村のひとつにもなっています。
最も美しい村について紹介したブログがあるのでもしよければそちらもぜひご覧ください。
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こちらへ訪れた時の動画をYoutubeにて公開しています。
もしよければぜひご覧ください。
Contents
ナジャックの基本情報
ナジャックは、フランスのオクシタニー地域圏、アヴェロン県にある、人口約700人の村です。
ナジャックの簡単な歴史
ガロ・ロマン時代(前3世紀末から後5世紀後半までのローマによるガリア支配の時期を指す)の領地に由来するナジャックは、11世紀、要塞化された城の保護下に発展しました。
13世紀半ば、アルビジョワ十字軍の余波を受け、南仏の他の都市が新しい都市になっていく中、ナジャックは、サン・ルイ王の弟であるトゥールーズ伯アルフォンス・ド・ポワチエによって再開発され、権力のある都市となりました。
王家の権威を確立し貿易を発展させるため、要塞化した城の再建、新しく広大な教会の建設、市場を収容するため新しい地区の開発などの工事が行われました。
1271年には、ナジャックとトゥールーズ郡(9世紀後半から13世紀後半ごろまでトゥールーズ伯によって統治されていた、トゥールーズ市とその周辺からなる南フランスの領土)が王室に帰属するようになったおかげで、中世の時代に町は経済的に繁栄し、巡礼者たちがこの町を訪れるようになります。
1348年頃には黒死病がナジャックの人口を減少させて、経済も大幅に停滞させてしまいます。
1362年から1368年にかけて、ブレティニー条約に基づき、町はイギリス王室軍に占領され、城に駐屯していた守備隊が虐殺されます。
1589年にはユグノーがナジャックを占拠し、略奪しますが、飢餓に追い込まれたため、結局は逃げ出します。
1643年はクロッカンの反乱(17世紀から18世紀にかけてフランス南西部で起こった民衆一揆)が起こりました。
貧しく飢えた農民たちが、ナジャックとビルフランシュ・ド・ルエルグを占拠しますが、農民たちは逮捕され、そして見せしめのために死刑を宣告されました。
フランス革命の時にはナジャック城は略奪されましたが、幸いにもお城のモニュメントなどは破壊から救われました。
19世紀半ばには、鉄道が村の下を通るようになります。
ナジャックの治安
ナジャックは、公共交通機関で行くのが少し難しいため、ジプシーなどがくることはほとんどありませんが、有名な観光地のため世界中から様々な国の方がきます。
あまり高価なものを身につけた格好や、車を駐車する際に見える場所にお財布やコンピューターを置いたりすることは避けましょう。
どうしても起こってしまうことはあるため、いざという時のための海外旅行保険に入っておくと安心です。
エポスカードは年間費が無料で、2023年10月からは利用付帯となりますが、交通費のひとつだけでもエポスカードで支払うと、海外旅行保険が適用になるので大変お得です!
ナジャックの近郊の街や村
ナジャックの近隣の観光スポットを紹介します!
サンシルラポピー(saint cirq lapopie)
サンシルラポピーはフランスの最も美しい村のひとつです。
公共交通機関でも少し行くことが難しいですが、本当に美しいのでオススメしたい村のひとつです。
Youtubeで過去に紹介しているのでもしよければぜひご覧ください!
コルド・シュル・シエル(Cordes sur Ciel )
コルド・シュル・シエルはフランス人が選ぶ好きな村の候補になったりと以前からとても人気のある村でしたが、数年前にフランスの最も美しい村のひとつとなってからさらに人気の観光地となりました。
中世の街並みがとても良い状態で残っていて、まるでタイムスリップしたような気分になります。
ブログでも紹介しているので、もしよければぜひご覧ください!
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ナジャックの観光と観光局の場所
ナジャックはわりと大きな村です。
村は2つに分かれていて、お城や教会がある城下町のようになっている箇所と、小さな雑貨屋さんやレストランがある箇所です。
ナジャックの観光局は村の入り口からすぐのところにあります。
場所はこちらをご覧ください。
外観はこんな感じで、オクシタニー地方らしい、中世の時代を感じられるような建物の中にあります。
こちら、お昼にはランチ休憩をとり、週末はやっていません!
そして私たちは開いている時間に行ってみましたが、たまたまなのかいつもなのかはわかりませんが、対応がとても残念で、私たちは地図だけもらってさっさと出てきてしまいました。笑
レストランの人や、お城の受付の人の方が親切で、お城は絶対見に行った方がいい!とレストランの人にも教えてもらい行くことにしました。
古い美しい街並みが見ることができます
ナジャック観光の見どころはなんといっても古い街並みがたくさん残っているところだと思います。
建物もかわいいです。
雑貨屋さん。
お菓子屋さん
かわいい休憩所?のようなところ。
美しいお花がたくさんあります
ナジャックは、初夏から夏頃に行くとたくさんの美しいお花を楽しむことができます。
あじさいは特にたくさん見かけました。
多分こちらもあじさいだと思います。
ちょっと濃い色のあじさい。
個人のおうちにも素敵なお花がたくさんありました。
この紫のお花はなんというお花でしょうか。
こちらのお家からも素敵なお花がたくさんありました。
他にもたくさんの美しいお花を見かけました。
また別の季節にも訪れてみたいです。
ナジャックのお城
ナジャックのお城はナジャックの観光地の中でも一番オススメの観光スポットです。
ただ中心地からは結構歩きます。
お城へ行く前には昔お城の門だったのかな?という感じのところをくぐっていきます。
下の看板に書いてあるchâteau(シャトー)の文字をたどってお城へ行くことができます。
行くまでは長い坂道があるので、ゆっくり休みながら行きました。
いく道中もとても素敵です。
お城に到着しました。
赤いドアのある場所あたりからお城に入ることができます。
入場料は6€でした。
お城はとても大きそうに見えますが、意外と訪れることができるところは少なくて、早ければ30分くらいで回れてしまうと思います。
私たちは約1時間弱の滞在でした。
この城は、1253年から1266年にかけてルイ9世の弟、アルフォンス・ド・ポワティエによって、古代の城壁の基礎の上に建てられました。
フランス革命後は個人に売却され、そしてなんと城石までも売却されます。
人々はその石を使って家を建てたため城は徐々に破壊されていきました。
城は19世紀半ばに廃墟と化しましたが、19世紀の終わりにある家族が城を買い取り、観光名所に変えようとしたお陰で、現在のようにたくさんの観光客が訪れるようになりました。
お城は完全には修復されていなくて、外壁はなんとか美しい状態となっていますが、お庭などはなく、廃屋のような状態になっています。
ただ、上の階へ上がるとちゃんとお城になっています。
場所によっては、歩く場所が狭くて結構怖かったです。
お城の一番上まで行くことができます。
上からの眺めは最高でした。
ナジャックは電車が通っているので、電車の線路や駅まで見ることができました。
私たちが訪れた時間帯はたまたまガイドさんが説明をしていたこともあって、お城で1時間ごとになる鐘を動かしている機械も少し見ることができました。
何度か無くなりそうな危機になりながらも、現在もナジャックのシンボルとしてひっそりと建っているお城に行くことができてよかったです。
道中は少し急な場所もあるので、体力しっかり整えて(特に暑い夏や、雨の日や降った後など)お気をつけて行ってみてください♪
入場時間:4/1-4/30 10/1-11/5 10:00-13:00. 15:00-17:30
5/1-6/30 9/1-9/30 10:30-13:00 15:00-18:00
7/1-8/31 10:30-19:00
閑散期は営業していないようですので行かれる方は十分ご注意ください!
このページを参考にしました→こちら
ナジャックの教会
ナジャックの教会は、サンジャン教会と言います。
お城からわりと近くのところにあります。
教会の入り口。
正面。
このサンジャン教会は、1258年にカタリ派(キリスト教の異端の一派)が多くいたナジャックにあえてカトリックの教会を置くために作り始めたゴシック様式の教会です。
ステンドグラスがとても美しかったです。
私が行った時は、係の人?がいて、何年に建てられたとかそんな感じのことを教えてくれました。
教会についている鐘楼は、14世紀にできたものです。
教会は遠くから見てもとても素敵でした!
マルシェ
ナジャックの朝市は毎週日曜日の午前中に開かれています。
場所は、Place du Faubourg(フォーブール広場)で開かれていて、ナジャックの観光局の前の大きな通りです。
訪れたことはありませんが、Googleで写真を見ると大変賑やかで楽しそうです。
おすすめレストラン
ナジャックではレストランを2カ所利用しました。
どちらも大変良かったので、両方ともご紹介します!
地元産のお肉やチーズを使ったハンバーガーが食べれる、L'insolite
2022年に訪れたときに利用しました。(Youtube動画もご覧ください)
このレストランはハンバーガー専門店のようでした。
メニューも撮ってきました。
地元産のお肉を使っているということで、彼はハンバーガーを選びました。
ロックフォール チーズを使ったハンバーガー、アヴェロンバーガーを注文しました。
ナジャックはアヴェロン県にあり、ロックフォールチーズはアヴェロンが産地です。
わたしはハンバーガーの気分ではなく、サーモンを注文しました。
このポテトのようなものはなんとスイートポテトで、これがとても美味しかった!
彼はナジャックのビールを注文していました。(わたしは運転があったのでお水にしました。)
フランスではビールの生産が盛んになり、さまざまな地域の地ビールがたくさんあります。ナジャックのビールです。
グラスにピッタリ入りました!
グラスもとても可愛いです。
私たちは、お昼休憩前にギリギリ入れましたのでそんなに混んでいませんでした。
テラス席は車が通るので少し気になる時があるかもしれませんね。
これからハイキングをする人たちが集まっていました。
ツアーの待ち合わせ場所なのかもしれませんね!
住所:30 Rue du Barriou, 12270 Najac
電話番号:0033 5 65 29 72 31
営業時間:土日のみランチとディナータイムの営業、水木金はランチのみ。月火はおやすみ(2022年現在)
※11月ごろから冬季休暇を取られるようです。詳細はGoogleマップのページに書かれているのでご覧ください。
Restaurant La Salamandre
2018年に利用したのはRestaurant La Salamandreというレストランです。
ナジャックのお城がよく見えるテラス席でいただきました。
この日ランチを食べていなくて、お腹がペコペコで18時すぎくらいに空いていたお店に急いで入りました。
注文したのはこちらです。
住所: 67 Pl. du Faubourg, 12270 Najac
電話番号:0033 5 65 29 74 09
ナジャックのパン屋さんで購入した名物
ナジャックではどうしても買いたいと思っていたパンがありました。
それがこちらです。
Fouace(フアス)というパンで、南フランスでよく食べれるフガスというパンの元になったものだそうです。
これを購入した時はまだトゥールーズに住んでいて、朝食にこのパンを食べました。
包み紙もとっても可愛いですよね!
2回目の2023年に訪れた時も購入したかったのですが、訪れたのが月曜日で定休日だったので購入することができませんでした、残念!
もしナジャックにまた行く機会があれば月曜日以外に行きたいと思います。
電話番号:0033 5 65 29 75 49
営業時間:月曜日が定休日
ホームページ(Google): https://goo.gl/maps/Z9vbJnZKjufFxQJM6
ナジャックまでの行き方
ナジャックまでは電車、バスあるいは車でいくことができます。
電車での行き方
ナジャックには鉄道駅があります。
トゥールーズからまで走っている電車に乗ることができます。
駅のホーム。
ただ本数はとても少なく、トゥールーズからだと1時間半くらいかかります。
電車は、トゥールーズの鉄道駅からCapdenac (多分キャプデナックと読みます)やFigeac(フィジャック)行きなどに乗ります。
Toulouse(トゥールーズ)
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Saint-Sulpice-sur-Tarn
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Gare de Lisle Sur Tarn
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Gare de Gaillac
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Cordes- Vindrac
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Lexos
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Laguépie
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Gare de Najac(ナジャック)
毎回これらの駅に停まるわけではありませんが、停車駅は結構たくさんあります。
駅からはお城がみえます。
みてお分かりになるように、駅からはずっと上り坂です。
駅からお城までは、歩いて20分ほどで行くことができるようです。
フランス南西部の美しい村で鉄道駅が通っている村はあまりないので、ナジャックは数少ない電車で行くことができる貴重な場所です!
バスでの行き方
バスではビルフランシュ・ド・ルエルグ(Villefranche-de-Rouergue)からナジャック行きのバス224番で行くことができます。
停車場所は下の項の駐車場の場所のすぐそばです。
時刻表。
本数がかなり少ないので、電車か車で行くことをオススメします!
車での行き方(駐車場)
2022年に訪れたときは、私たちが車を停めた場所はこちらです。
ナジャックの駐車場は意外と停めるところが少なくて、夏の一番混む時期などは少し心配かなぁと思いました。
なるべく早めか、夕方前くらいだと駐車場にも余裕があるかもしれません!
まとめ
今回はナジャックというフランスの最も美しい村のひとつに選ばれている村を紹介しました。
村自体は広く、散歩できる場所もたくさんあるので、結構長い時間楽しめると思います!
オクシタニー地方へ旅行に来る予定がありましたらぜひお勧めしたい観光地のひとつです。
この村のあるアヴェロンは他にもたくさんの美しい村があります。
ブログでは他の村も紹介しているのでぜひ併せてご覧ください♪
また、わたしはフランスの最も美しい村を訪ねる旅をしています。
今回ご紹介したナジャックもそのひとつです。
フランスの最も美しい村を全て紹介した本があります。
日本語版はこちらです。少し以前のものですが、眺めているだけでもワクワクすると思うのでご興味がありましたらぜひ♪
本や地図を見ながら次の目的地を探してみてはいかがでしょうか。
他の村のブログも書いていますのでもしよければぜひこれらもご覧ください!
南フランスにあるアンスウィというフランスの最も美しい村のひとつです。
とてもこじんまりしている、お花が美しい村でバスでもいけますしオススメです!
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もしよければこちらの動画もぜひご覧ください!