こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
2025年9月に南フランスの街、オランジュ(Orange)へ行きました。
こちらを訪れた時の動画をYoutubeにて公開しています。
もしよければぜひご覧ください。
Contents
オランジュの基本情報
オランジュは、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、 ヴォクリューズ県にある人口約29,300人の街です。
紀元前1世紀にローマ軍はゲルマン民族と戦い、ローマ軍が「アラウシオ(オランジュのラテン語名)の戦い」で、敗北したと古い書物に記されています。
ローマは数年後、エクス=アン=プロヴァンスでの戦いでゲルマン人たちに勝利しました。
軍は多くの退役軍人たちをこの地に残し、彼らは「引退生活」とローマから与えられた恩恵を楽しむために、この地域に定住することを決めました。
紀元前35年ごろに彼らは、アラウシオの戦いにちなんで、オランジュに町を設立しました。
そしてオランジュには1981年に世界遺産に登録された、古代遺跡と凱旋門があります。
オランジュの治安
オランジュは多くの観光客が来る街で、さまざまな国籍の人も集まってくるため、少し治安が悪いと思う場所もあります。
夜にはなるべく外出しない、身につけるものはなるべくどのブランドかわからないものにしたり、目立つような服装よりもできるだけジーンズにスニーカーといったフランス人の普段着のような服装をオススメします。
田舎の場合、人に気をつけるだけでなく、野生の動物にも気をつけなければいけません。
(私の住む南フランスの比較的大きな都市でも、イノシシに襲われる被害が年々増加しています。)
何かあった時のために海外旅行保険や、クレジットカードにもともと付帯されているカードを持っていくなどは準備されていた方が安心して旅行ができると思います!
エポスカードは年間費が無料で、2023年10月からは利用付帯となりますが、交通費のひとつだけでもエポスカードで支払うと、海外旅行保険が適用になるので大変お得です!
オランジュの近郊の街や村
オランジュの近隣の観光スポットを紹介します!
ジゴンダス(Gigondas)
オランジュからジゴンダスへは車で約20分で行くことができる、ワインが有名な村です。
ジゴンダスについては、以前Youtubeやブログで紹介しています。
もしよければぜひご覧ください♪
ユゼス(Uzes)
オランジュから車で50分で行くことができる、ユゼス。
歴史ある美しい建物が立ち並び、街歩きするのが楽しいです。
見応えあるマルシェもオススメです。
ユゼスについてはブログやYoutubeで紹介しているので、もしよければぜひご覧ください♪
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ヴェゾンラロメーヌ(Vaison la Romaine)
ヴェゾンラロメーヌは、ローマ遺跡が残る場所と、中世の街並みが残る旧市街の2カ所を楽しむことができます。
オランジュからは904番のバスで行くことができます。
こちらもブログやYoutubeで紹介しているので、ぜひご覧ください。
オランジュのおすすめ観光場所
オランジュはそこまで大きい街ではないので、街を少しみて回る程度なら2時間半もあれば十分ですが、古代劇場を見学したり、美術館へ行くなら、少なくとも半日はあったほうが楽しめると思います。
ここから先は、これからオランジュを訪れたい、訪れる予定のあるみなさんへ、私がおすすめするのオランジュの観光場所や、みておくべき場所などを紹介していきます。
街の中心部に観光案内所があったので、そこで地図をもらい街を訪れる計画を立てるのもいいと思います。
お土産コーナーもありました。
以下で見どころを紹介していきます。
オランジュの古代劇場(Théâtre antique d'Orange)
オランジュで一番の見どころの古代劇場は、街の中心部にあります。
受付で入場券を買い、オーディオガイド(日本語あり)を借りると、パスポートを提出するよう言われました。
わたしは滞在許可証しか持っていなかったので、それを渡し、オーディオガイドを戻すときに返してもらいました。
古代劇場は今でもコンサートやオペラが開かれているおかげか、2000年以上前に建てられたものですが、大変状態が良く驚きました。
古代劇場は、紀元1世紀初頭、アウグストゥス帝の治世中に建設されました。
その建築様式は、帝政時代の劇場に典型的なもので、階段状の観客席で構成された広大な半円形劇場であり、大理石、彫像、柱で飾られた舞台壁で囲まれています。
西ヨーロッパで唯一、長さ103メートル、高さ37メートルの巨大な壁がそのまま残されているローマ時代の劇場です。
この劇場では、コメディ、悲劇、パントマイム、喜劇が、社会的地位に応じて席に配置された観客の前で上演されました。
キリスト教の台頭と4世紀の蛮族の侵入により、この建物は閉鎖され、劇場は衰退の一途をたどりますが、中世に他の目的で再利用されたことで破壊を免れました。
16世紀の宗教戦争の際に、この劇場は人々の避難所となり、徐々に住民が定住し住宅が建てられるにつれて、劇場は住宅街へと変貌していきました。
劇場が修復され、再び公演の場として復活したのは19世紀になってからのことです。
1840年に歴史的建造物に指定され、1981年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
古代劇場は、席の裏側の通路へも行くことができました。
古代劇場の中には展示も多数ありました。
高い位置からオランジュの街を見渡すこともできます。
ミュージアムショップもあります。
売り場はそんなに広くないですが、品揃えは結構あります。
古代劇場オリジナルのトートバッグなんかもありました!
南仏らしいお土産もあります。
住所:Rue Madeleine Roch, 84100 Orange
電話番号:0033 4 90 51 17 60
開館時間:9時30分~17時30分
※月によって開館時間が変わりますのでホームページでチェックしてくださいね!
入館料:11.50€(2025年10月現在)
ホームページ
オランジュの美術館(Musée d'art de d'histoire d'Orange)
オランジュの美術館は、古代遺跡の向かいにあります。
こちら通常、入館料は5.50€ですが、古代遺跡の入場券があれば無料で見学することができます。
(古代遺跡の入場券を無くすと入れないので、無くさないようにご注意くださいね!)
入り口にはプレイモービルがありました。
ここは、17世紀に建てられた城の弾薬担当官の邸宅を1933年に美術館にしました。
ガロ・ローマ時代から20世紀初頭までの豊富な作品コレクションを所蔵しています。
私が特に興味をもった展示は、スイスの実業家のヴェッターが1757年にオランジュでインド綿の製造工場を設立し、その時に作られた生地の展示や工場内の様子を描いた絵です。
このヴェッター氏は、一度マルセイユで事業を始めることの許可をもらいますが、それがダメになってしまい、オランジュで再度事業を始めたそうです。
館内には生地のサンプルなども飾られていて、結構面白かったです。
他には、1940年に迎え入れた英国出身の2人の芸術家、Albert de BellerocheとFranck Brangwynによる絵画や版画のコレクションも、大変素晴らしいものでした。
私が素敵だなと写真に収めたものはどれもAlbert de Belleroche氏の作品でした。
他の彼の絵ももっと見てみたいと思いました。
ただもう少し、古代遺跡に関連したものを飾ったり、説明があったりすると良かったなと思いました。
館内は結構小さいので、これ以上増やすことは難しそうですが。
住所:Rue Madeleine Roch, 84100 Orange
電話番号:0033 4 90 51 17 60
営業時間:10時00分~12時00分 14時00分~17時00分
入館料:5.50€(2025年10月現在)
ホームページ
凱旋門(Arc de Triomphe)
オランジュの凱旋門は、中心地から少し離れている場所にあります。
南側の門。
20〜25年ごろに建設されたこの凱旋門は、リヨンからアルルへと続く道・アグリッパ街道沿いの、オランジュへの入り口に建てられたローマの栄光を称える記念碑です。
全面にレリーフが刻まれており、ガリアの蛮族に対する陸上戦の勝利やアクティウムの戦いなどの海上戦の勝利が描かれています。
中世には、凱旋門は都市の防衛施設の一部として組み込まれ、再整備、増築、胸壁が設けられた後、廃墟と化しました。
1820年代に凱旋門を元の姿に戻すことが決定し、建築家Auguste Caristieにより修復されました。
最近の修復により、彫刻が施された装飾がよりよく見えるようになり、ローマ植民地の輝かしい過去を物語る絵本のようになっています。
1840年に歴史的建造物に指定され、1981年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
門の中にまで細かな模様が描かれていて、素晴らしいですね。
側面にはローマ軍に屈服させられた野蛮人を、鎖でつないだ姿が描かれています。
凱旋門は、昔この上の部分がついていた時代がありました。
その様子は美術館に飾ってある絵で確認できました。
ノートルダム・ド・ナザレス大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-Nazareth de Orange)
オランジュにある大聖堂、ノートルダム・ド・ナザレス大聖堂。
1208年にナザレの聖母に奉献されたこの大聖堂は、1801年までオランジュ教区の司教座を置かれていました。
宗教戦争やフランス革命の後など、その歴史の中で何度も改築や修復が行われてきました。
最近の修復工事により、19世紀の絵画の層の下から、15世紀から17世紀の装飾画が発見されました。
大聖堂には、1912年に製作されたオルガンがありましたが、数十年にわたって使用されていませんでした。
2009年2月に新しいオルガンの製作を決定し、2019年6月22日と23日の2回のコンサートで初披露されたそうです。
市庁舎と鐘楼(Beffroi)
この建物は現在市役所ですが、以前はルビエール邸という大きな邸宅で、1713年に市の所有になり、旧市庁舎の代わりになりました。
1880年、ファサードが新古典主義様式で再建されました。
市役所の上にある、1715年にアヴィニョンの建築家の設計によって建てられた鐘楼は、1907年から歴史的建造物に指定されています。
サンフロラン教会(Église Saint-Florent)
サン=フロランは、13世紀からオランジュに存在したフランシスコ会修道会のコルデリエ修道会による15世紀の古い修道院教会です。
1844年に教区教会として建立され、6世紀のオレンジの司教であり、この街の守護聖人である聖フロランに捧げられました。
オランジュのマルシェは毎週木曜日
オランジュのマルシェは毎週木曜日に行われています。
私が訪れたのは9月でしたが、すでにちょっと規模が小さくなっていたような気がしました。
オランジュのマルシェは何カ所かで開かれていて、その広場まで移動する途中の道でも出店があったりして、夏の時期はかなり大きそうだなと思いました。
大体この道沿いに店舗がありました。
そしてオランジュは住んでいる人も多いので、場所によっては観光客向けというより住んでいる人向けの野菜などが中心に販売されていました。
今回、保険屋さんの前あたりにあったパン屋さんでの買い物が良かったです。
普通のパンオショコラなどもありましたが、私が特に気に入っていたのは、パウンドケーキ。
りんご、洋梨、アプリコットとあり、私たちは洋梨を選びました。
こちらを私は朝食にいただきましたが、本当に美味しかった。
これだけでも買いに行きたいくらい好きでした。
彼はこちらも食べていました。
クルスタッド オ ポム(Croustade aux pommes)で、パートフィロという生地の上にアーモンドクリームとりんごを乗せて焼いたものです。
パン屋さんはこの辺りに出店していました。
他のお店もまた紹介します。
オランジュのレストランA La Maison
ランチは予約をしていませんでしたが、駐車場から中心地に戻る時に、たまたまちょっと混んでいるな!と思ったレストランに入りました。
そのレストランが、こちらのA La Maisonです。
テラス席に噴水があって、特に夏の暑い日は気持ち良いだろうなと思いました。
今回私たちがいただいたのは、前菜+メイン+デザートのコースです。
前菜は、かぼちゃのフラン。
上にはベーコンも細かくカットして散りばめていました。
かぼちゃのフランは甘くて、上にはベーコンで塩気が合ってちょうどいいバランスでした!
私が食べたメインはビーフでしたが、少しカットするのが難しかったです。
マッシュルームのソースが好きでした。
このソースは少し辛く感じました。多分唐辛子が入っていましたが、辛すぎず、ちょうどいい味付けでとても美味しかったです。
彼が食べたメインは、豚肉料理で、ソースはハニーマスタードです。
デザートはセットのデザートはムースオショコラでした。上にキャラメルソースがかかっています。
結構軽めのムースオショコラだったので、メインの後にもちょうど良かったです!
トータルで、58€約10,092円でした。
住所:4 Pl. des Cordeliers, 84100 Orange
電話番号:0033 4 90 60 98 83
営業時間:12時00分~15時00分 18時45分~22時45分 日月水は夜のみの営業
ホームページ
オランジュへの公共交通機関での行き方と駐車場
オランジュへは電車、バスあるいは車で行くことができます。
オランジュで利用した駐車場
オランジュの街はそんなに小さくないので、駐車場は他の南フランスの街と比べるとかなり多い方です。
私たちはできるだけ古代劇場の近くに停めたいと思っていたので、こちらの駐車場を利用しました。
こちらの駐車場は地下と地上とあり、私たちは地下の駐車場に停めました。
多分、地上の方がお安かったと思います。
(でも気がついた時には遅くて次回は地上に停めたいと思いました。)
オランジュへ電車での行き方
オランジュへは電車でも行くことができます。
例えばパリから来る場合、パリリヨン駅からアヴィニョンまで高速列車に乗って移動し、そのあとアヴィニョンから乗り換えてオランジュへ行くことができます。
アヴィニョンからの場合は、まずは中心地の駅まで行ってから乗り換える場合が多いです。(ほとんどの電車はカルパントラ行きでオランジュまではいけません)
アヴィニョンの中心地の駅からオランジュへ行く場合の時刻表はこちらをご覧ください。
オランジュ駅の発着の電車の状況はこちらから見ることができます。
また、オランジュからヴェゾンラロメーヌという、オススメのところでも紹介した街へ行く場所もこちらに時刻表を載せておきます。
→904の時刻表はこちら。
まとめ
今回は南フランスの街・オランジュを紹介しました。
オランジュは南フランスでも人気の観光地で、多くの観光客で賑わいますが、同じ南仏にあるアヴィニョンの比べて情報量も少なく行きたい人が少ないのかなと思い、今回ブログで紹介してみました!
これから南フランスへ行く方で、オランジュに行こうか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
南仏へ旅行ならこちらもマスト!
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