みなさんこんにちは、南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です！
今回は南フランスのプロヴァンスにあるわたしの大好きな村のひとつ、キュキュロン（Cucuron）という可愛い名前の村を紹介したいと思います。
2022年5月に訪れた際、動画にて撮影をしましたのでもしよければYoutube動画の方もご覧ください。
Contents
キュキュロン（Cucuron）基本情報
キュキュロンは南フランスのヴォークリューズ県にある人口1,700人ほどの村です。
近くにはフランスの最も美しい村のひとつ、ルールマランやアンスウィ、もう少し南へ行くとエクス=アン=プロヴァンスへも車で30分ちょっとで行くことができます。
場所も以下の地図でご確認ください。
キュキュロンの簡単な歴史
キュキュロンの歴史は大変古く、すでに新石器時代には、火打石や磨いた石などの道具が発見され、ローマ時代にはすでにブドウの木を育てており、人が住んでいたことが証明されています。
現在の村は、1000年頃、サンミッシェルの丘の上に、今は廃墟となっている城跡を中心に誕生しました。
村は、サン・ミッシェル主塔を中心とした西側の丘陵と、塔とノートルダム・ド・ボーリュー教会を中心とした東側の丘陵の2つの高台（丘）からなっています。
そのため、キュキュロンという村の名前の由来となった「kuk」という単語は、インド・ヨーロッパ語以前の語源で、丸い高さ（丘）を意味するそうです。
住民の数が最も多かったのは18世紀でした。1720年にペストという病気が流行し、その後、村からの出て行く人が増え、第一次世界大戦により過疎化が進みました。
1830年頃には2,200人いた人口は、1918年には1,100人を切るまでに減少し、1936年に人口はわずか939人。
第二次世界大戦後、この村は水道、排水、舗装道路が整備され、近代化され、旧市街地の家屋は二次居住者の手によって修復されるようになり郊外や村の東側にも新しい建物が建設されます。
最近では、村が提供する家族向けのサービスと質の高い生活に魅力を感じた定住者が、村の中心部や郊外の住宅に定住するようになったそうです。
キュキュロンの近隣観光スポット
キュキュロンから近いおすすめの村を2カ所紹介します。
ルールマラン(Lourmarin)
キュキュロンのすぐ隣にある村、ルールマランは車で10分ほどの近さです。
フランスの最も美しい村にも選ばれているとても素敵な村です。
ブログでも紹介しているので、ぜひご覧ください！
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アンスウィ(Ansouis)
アンスウィは、キュキュロンから車で10分ほどで行くことができる、こちらもフランスの最も美しい村のひとつです。
この村には、大変小さな村ですが、ミシュランの星付きのレストランや、スイーツ好きなら絶対言って欲しいパティスリーもあります。
こちらもブログで紹介しているのでぜひご覧ください！
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キュキュロンおすすめ観光場所
キュキュロンはそこまで大きな村ではないので1時間はほどあれば回れてしまうと思いますが、わたしがおすすめしたい見所などを紹介していきます。
村歩き
キュキュロンの建物はカラフルでかわいいです。
村を歩いているとかわいい建物が多く、ついつい写真や動画が撮りたくなってしまうと思います。
路地のような狭い通りですが、車がよく通ります。
教会までの通り。
ここはマルシェなどが行われている Place de l'Étang（プラスドレタン）という場所です。このレストランやカフェなどのお店もカラフルで可愛いです。
そしてここの池はすでに1403年に存在しており、製粉所に供給するために使われていました。1515年に自治体によって買い取られ、2つの新しい製粉所もできました。19世紀に製粉所が撤去された後、池は小さく現在の大きさになり、現在は観賞用や人々の憩いの場として使用されています。
よろい戸（シャッター）がカラフルでかわいい！
南仏のよろい戸はカラフルでかわいい色が多いですが、キュキュロンでは特にかわいい色のものを見つけて写真にたくさん撮りたくなりました。
ジャスミンのお花と水色の戸の色がすごくかわいい組み合わせでたくさん写真を撮りました。
薄い緑色に窓のところにある花との組み合わせも良かった！
カラフルな色のよろい戸と、壁の色の組み合わせもとても素敵でした。
右上のちょっと切れてしまっているよろい戸の緑色がとても良い色でした
他にもたくさんありました。ぜひ村へ行かれたらお気に入りを探してみてください♪
かわいい猫がたくさん！
キュキュロンでは可愛い猫ちゃんにたくさん会いました。
寝ている猫ちゃん。
窓に座っている猫ちゃん
彼と一緒にお散歩をしている猫ちゃん。
今回の写真のほとんどは5月に撮影したものですが、秋や冬に訪れた時も2〜3匹くらい見かけました。
ボーリューノートルダム教会(Église Notre-Dame de Beaulieu)
キュキュロンの教会は、あの村の小ささにとても大きな教会で最初見た時はとても驚きました。
ファサードのデザインもとても美しいです。
中の様子。
13世紀に建てられたこの大きく美しい教会は、一部がプロヴァンス風ロマネスク様式、一部がゴシック様式となっているそうです。
教会内に飾られている絵やステンドグラスも本当に素晴らしく、無料で美術館に行っているような素敵な作品がたくさんあるので、その辺りも注目して見ていただきたいです！
時計塔
街の中を歩いていると遠くからも見える目立ったタワーのようなものがありますが、これは時計塔（鐘楼）です。
この時計塔（鐘楼）は防御的な役割がなくなった城壁の門の上に1541年に建てられました。
そして1921年に歴史的建造物に選ばれました。
時計塔の上についているデザインがとても繊細で、遠くからでも見えました。
キュキュロンのおすすめレストラン
2022年5月に訪れた時にキュキュロンで初めてレストランに入りました。
今回入ったレストランはMatChaという、名前です。
日本人なら抹茶！と思ってしまうレストランですが、マチューさんのMatとシャーロットさんのChaを合わせてつけた名前だそうです。
黒板に書かれている、私たちは本日のコースをいただくことにしました。
前菜のとうもろこしのスープ。これが本当に美味しかった！ぬるめの温度で、初夏で少し暑くなり始めていた季節にはとてもちょうどいいスープでした。
このメイン料理はチキンの白ソーセージ（ブダン）で、緑のはピスタチオ入りのジェノベーゼソース。 野菜にはカリフラワーの生と焼いたものが入っていました。 ブダンというソーセージの黒は食べたことがありますが、白は今回食べるのが初めてでした。 横に添えてあったジェノベーゼとピスタチオのソースも本当に美味しかった！！
こちらはデザート。下にはブルターニュのビスケットが引いてあって、オレンジ、オレンジフラワークリーム、上には塩バターキャラメルが載っています。
さっぱりと甘過ぎず、夏にとてもちょうど良いデザートでした。
飲みかけですみません！食後のコーヒー。
昨年からYoutubeの撮影であちこちレストランを訪れることがありますが、お味的にもコスパ的にも一番満足だったお店でした。
多分、南フランスでは一番気に入っているレストランです。
ここは本当におすすめです！わたしもまた絶対気に行きます。
2023年10月に再訪しました。
2023年の10月に訪れた時に、またMatchaさんで食事をしました。
今回いただいた前菜。
こちらは私がいただいたもので、下はブリニと言うしょっぱい薄いパンケーキで、上にはサーモンやにんじんなどがのっています。
とても美味しかった。。。
彼が食べた前菜は、カリフラワーをクリームで煮たもの。
私はカリフラワーが苦手なんですが、これはまた食べたいと思えました。
調理法でこんなに変わるんですね！！！
私が注文したメイン料理はリゾットのようなもので、上にはズッキーニとパルメザンチーズがのっています。
これはお米ではなく、リゾーニと言うお米の形をしたパスタでした。
彼のメイン。パースニップと言われている野菜をマッシュしたもの。
お肉はビーフでした。表面はちょっと硬く、中はほろほろ。どんな調理法をするとあんなに美味しくできるのでしょうか。
デザート。
私が選んだのは、下のビスケットの生地がとても硬くて、ナイフとフォークが欲しかった！
パッションフルーツのソースが美味しすぎて、2023年に食べたデザートで一番好きなものでした。
彼のデザート。りんご一個をオーブンで丸ごと焼いた隣には、バニラアイスとクランブル。
これもとても美味しかったー
前菜＋メイン＋デザートで、30ユーロとなっており、前回より5ユーロ値上げしていました。
このクオリティなら当然でしょう。
それでも、こちらのレストランのコスパの高さはすごいです、
2024年も絶対に行きたいです。
キュキュロンのマルシェ（朝市）は毎週火曜日
キュキュロンのマルシェは毎週火曜日に行われています。
場所は先ほどおすすめ観光でも出てきた Place de l'Étang（プラスドレタン）です。
こちらのマルシェはそこまで大きい規模ではありませんが、必要なもの一通りは買うことができますし、お店の方はみんなフレンドリーでとても居心地の良いマルシェです。
規模も小さすぎず大きすぎずでとっても気に入っているマルシェのひとつです。
冬に行った時にはこちらのマルシェで購入したものでランチを食べました。
マルシェについてはこちらの動画で詳しく紹介しています。まだ動画撮影を始めてすぐの頃だったので映像の質も良くなく見難い時もあるかもしれませんが、雰囲気は伝わると思うのでもしよければご覧ください。
キュキュロンまでの行き方
キュキュロンまでは、バスあるいは車で行くことができます。
バスでの行き方
キュキュロンへはバスで行くことができます。
キュキュロンが通っているバスはカヴァイヨンというところからくる8番というバスです。
カヴァイヨンは電車が通っているので例えば、アヴィニョンやリルシュルラソルグから電車でカヴァイヨンまで移動してからバスに乗って行くということもできます。（祝日は運行しないそうです）
カヴァイヨンからくる8番のバスの時刻表はこちらから見れます。
もうひとつバスが通っていて、それは19番というバスです
ルールマランやカドネという村を通るバスで、本数はかなり少ないです。(1️⃣四角で囲まれた１は学校がない期間は運行がないそうです。または祝日も運行しないそうです)
よく私たちが利用している駐車場
キュキュロンではこちらの駐車場をよく利用しています。
中心地まで少し歩きますが、無料ですし、大きい駐車場なので広々としてて停めやすいです。
映画でも使用されたことがあるキュキュロン
キュキュロンは大変美しい村なので、以下の2つの映画で撮影も行われたことがあるそうです。
○キュキュロンが映画のセットで使用された*プロヴァンスの恋*（英語名：The Horseman on the Roof）
○キュキュロンが映画の名シーンで使われた*プロヴァンスの贈りもの*（英語名：A Good Year）
まとめ
今回は南フランスの美しい村、キュキュロンについて紹介しました。
キュキュロンはガイドブックにもほとんどでない村ですが、先ほども紹介しましたが、近くにはフランスの最も美しい村のひとつ、ルールマランやアンスウィがあるのでぜひお時間あればこちらもよってほしいと思う村のひとつです。
南フランスには素敵な街や村がたくさんあってどこへ行こうか迷ってしまうと思いますが、このブログが皆さんの旅に少しでも役立つと嬉しいです。
2023年の10月に訪れた時の動画をYoutubeで公開しています。
こちらもぜひご覧ください！
突然ですが、みなさんはフランス旅行を計画するのにガイドブックはお持ちですか？
おすすめのガイドブックは定番ですが地球の歩き方。
最近は電子書籍などもありますが、使いやすさ、探しやすさはやっぱり紙のガイドブックを１冊持っていくことをオススメします。
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