こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
今回は2022年8月末に訪れた南フランスの鷲ノ巣村・ビオットを紹介します。
訪れた際に動画で撮影もしました。Youtubeにて公開しているのでもしよければぜひご覧ください!
Contents
ビオットの基本情報
ビオットは南フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のアルプ=マリティーム県にあります。
ビオットはアンティーブという街の近くにある村です。
村といっても人口が9500人程度ありますが、旧市街の方を村と呼んでいるのかなという印象でした。
場所はこちらです。
ビオットの簡単な歴史
ビオットの村の周りには、先史時代から人が住んでいたことを示す多くの痕跡が残されています。
リグリア人(先史時代からスペイン,イタリア北西部にかけて居住していた先住民族)がこの地域を長い間占拠していた時期がありました。
リグリア人はギリシャの都市だったアンティポリス(アンティーブ)と対立して、ローマに助けを求めました。
その戦争で紀元前154年に敗れたため、ローマ人は次第に現在の旧市街の場所に定住するようになります。
彼らは5世紀にわたってこの地を占領したため、その時のモニュメントや碑文は現在でも街の中に残っています。
中世の時代であるローマ帝国の支配が終わってから中世に入るまでの間の歴史はほとんど残っていないそうです。
1209年、その当時ビオットの領有権を持っていたプロヴァンス伯が自分とその家族が天国に行けるための寄付として騎士修道会のひとつであるテンプル騎士団にビオットを寄贈しました。
当時、村はアルカド広場と教会、いくつかの家々からなっていて、テンプル騎士団は村の周辺の土地を購入したり、寄贈によって手に入れたりして、ビオットの領土を統一しました。
テンプル騎士団が廃止されると、ビオットの領地はエルサレムの聖ヨハネ騎士団とグラース司教に共同で委ねられることになり、この状況は、フランス革命まで続きました。
16世紀から17世紀にかけては農作物や陶磁器産業が盛んになりました。
街の中心地にあった陶磁器でできた地図。カラフルでとても可愛かった!
1707年と1746年の2度の侵略により、村は部分的に破壊されて農作物は壊滅的な影響を受けました。
16世紀以降は壷産業が発展し、ビオットは陶器生産の重要な中心地となりましたが19世紀になると、陶芸などの活動は衰退していきました。
20世紀に入ると、陶磁器産業の衰退はさらに進み、1960年頃には過去に衰退したブドウ畑や園芸を中心とした農業に再び力を入れ始めると同時に、美術工芸品も盛んになります。
フェルナン・レジェやレイモン・ペイネなど、多くのアーティストがビオットに住み始め、有名にします。
1956年、ビオットの市長だったエロワ・モノ(Éloi Monod)はビオットガラス工場を創設し、泡沫ガラスを作ってからはビオットは美術工芸の街となり始めていきます。
ビオットのおすすめの観光
ビオットでは、旧市街の可愛い路地裏を歩いたり、美術館を訪れたりして楽しむことができます。
ビオットの観光案内所で私たちは街の地図ももらいました。
とても親切な方が多く、相談にものってもらえると思います!
観光案内所を出て、さっそく街の中へ入っていきます。
ビオットの美術館
フェルナン・レジェ美術館 Musée national Fernand Léger
歴史のところでも紹介した、キュビスムを代表する画家の一人、フェルナン・レジェの美術館です。
ビオットは意外と大きな街で、ここまでは旧市街からは30分ほど歩いて行くことができます。
彼は1881年にノルマンディーで生まれ、1950年にビオットにアトリエを作りました。
1952年に結婚してすぐ亡くなった彼の妻、ナディア夫人がこの美術館を建てました。
今回時間がなくて行けませんでしたが、次回はぜひ訪れてみたいです。
フェルナン・レジェの美術館のサイトはこちらです
入場料は入場料は5.5ユーロ(2022年9月現在)※特別展を行っているときは追加料金がかかります。
バスで行くこともできます。
Envibusの10番と21番で行くことができます(停留所はmusée Fernand Légerというところで降りてください)
番号のところに時刻表のリンクを貼っています。
住所:255 Chem. du Val de Pôme, 06410 Biot
電話番号:0492915020
サイト:https://musees-nationaux-alpesmaritimes.fr/fleger/
休館日:火曜日
営業時間:水曜日〜月曜日、10時00分~18時00分
入場料:5.5ユーロ(2023年1月現在です)
⇨特別展が行われているときは7.5ユーロになるそうです
ビオットの歴史と陶器の博物館 Musée d'Histoire et de Céramique Biotoises
これは歴史と陶器の博物館です。16世紀にサン ジャック病院だった場所で、1981年に一般公開されました。私たちが訪れた日の月曜日は、博物館は閉館していました。
住所:9 Rue Saint-Sébastien, 06410 Biot
電話番号:0493655454
サイト:https://musee-de-biot.fr/
休館日:月曜日、火曜日
営業時間:水曜日〜日曜日、10時00分~18時00分
入場料:4ユーロ
(2023年1月現在です)
サント・マリー・マドレーヌ教会(Église Sainte-Marie-Madeleine)
市内には教会もあります。
教会の中を紹介していきます。
サント・マリー・マドレーヌ教会は、12世紀のロマネスク様式の教会の廃墟の跡に15世紀に再建されました。
教会内に飾られていた絵画はまるで美術館にいるような気分になる美しいものでした。
壁にも絵が描かれていてそれも素敵でした。
ステンドグラスも数点ですがあって、とても素敵でした。
特に下の写真の左側のものが素晴らしかったです。
住所:2 Pl. de l'Église, 06410 Biot
ビオットの美しい旧市街!ついつい写真を撮りたくなる素敵な場所
思わず写真を撮りたくなってしまうような可愛らしい路地がたくさんありました!
3箇所私が特に好きだった場所を紹介します。
Place des Arcades(アルカード広場)
教会近くにある広場で、カラフルな建物がたくさんあってとても華やかな可愛らしいところでした。
またそこでは、16世紀以降生産が盛んだった壺がたくさん飾られていました。
テーブルセッティングがとても可愛いレストランもありました。
住宅街の路地
ビオットの旧市街はほとんど住宅地ですが、可愛らしい家がたくさんあって歩くことがとても楽しかったです。
カラフルな洗濯物が古い街並みによくあいます。
このポワソヌリ(魚屋)通りにあった魚の飾り。
昔この辺りはお魚屋さんがあったんでしょうか!
家の周りに飾ってあったお花も素敵でした。
一番好きだった路地。
玄関の入り口がごちゃごちゃっとしている感じが大好きです。
上から見える洗濯物もカラフルで可愛い。
レストランの外観やレストランに集まる人々
このレストランの外観が好きでした。
こちらのレストランには人がたくさん集まっていました。
雑貨屋さん
ビオットには可愛い雑貨屋さんもたくさんありました。
建物がカラフルで可愛かった雑貨屋さん
可愛いポストカードもたくさん販売されていたので私も購入しました。
部屋に飾ろうと思っています。
ビオットのおすすめレストラン
ビオットではハンバーガーレストランに入りました。
私たちが訪れたのは8月末で予約もしていませんでしたが早めに行ったのですぐにはいることができました。
こちらはハンバーガーレストランで、私たちもハンバーガーを注文しました。
周りのお客さんもハンバーガーを注文していました。
中にはビーフが2枚と山羊のチーズ、ベーコンが入ったバーガーで重たい感じなのかと想像していましたが思ったよりも食べやすく、ぺろっと全部完食しました。
店内には観光客だけと思いきや、テラス以外の席では地元の人も結構来ていて常連さんととても仲良さそうにお店の方は話していました。
他にも気になるメニューが結構ありました。
ビオットにいらっしゃる方はぜひこちらのレストラン、オススメです。
私たちはハンバーガー2つ、コーヒー、ガス入りの水を注文して、42ユーロ(5,200円くらい1€138円計算)でした。
住所:44 Rue Saint-Sébastien, 06410 Biot
電話番号:0493650483
サイト:http://www.cafebrun-biot.fr/
休館日:日曜日と土曜日の午前
営業時間:12時00分~15時00分 18時15分~0時00分
(2022年9月現在です)
マルシェは毎週火曜日
毎週火曜日の午前9時から午後1時までマルシェが開かれています。
場所はこちら、サンセバスチャン通り(la rue Saint-Sébastien)で開かれています。
ビオットへの行き方
ビオットへは、電車、バス、車で行くことができます。
一番のおすすめは車で行くことですが、次はバスです。
一つずつ行き方を紹介していきます。
電車での行き方
ビオットには鉄道駅があります。
ニースからTERという電車で15分くらいです(1時間に2本ほど電車が出ています)
そのため電車でも行くことができますが、駅から中心部までは40分近く歩きます。
また坂道のため道中は大変だと思いますが、行けない距離ではありません!
バスでの行き方
アンティーブにあるPlace Guynemer(ギヌメ広場)からバスが出ているそうです。
バスの時刻表はこちら。
⇨バスの時刻表
鉄道駅からも旧市街まではバスが出ているので、50分歩くのも大変だと思うのでバスに乗られてもいいと思います。
駐車場の場所
私たちが停めた駐車場はParking des Bâchettesという駐車場でした。
場所はこちらの地図でもご確認ください。
無料で結構ちゃんとした駐車場だったのでよかったです。
ただ、観光シーズンやイベント時は空いているのを見つけることが難しいかもしれません。
まとめ
今回は南フランの鷲ノ巣村・ビオットを紹介しました。
旧市街は小さいですが、一度だけでなく何度でも迷い込みたくなるような住宅街が気に入って、いくつかの通りは2回とおりました。
写真もたくさん撮りたくなるような素敵な場所もたくさんあるので、アンティーブなどへ行かれた際、お時間ありましたらぜひこちらも行ってみて欲しいです。
この記事が皆様の旅の参考となると嬉しいです。
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