こんにちは!アルザス人のオットを持つ、フランス在住のSAYAKA(@tofurabbit)です!
ジャムの瓶の上に可愛い水玉模様の布がかかっているこの商品をどこかで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アルザス地方のとても小さな村出身で、日本でも「ジャムの妖精」と呼ばれている"Christine Ferber(クリスティーヌ・フェルベール)"さんが作っているジャムなのですが、今回はフェルベールさんについてご紹介していきたいと思います。
Contents
クリスティーヌ・フェルベールさんとは
1960年5月生まれの彼女は現在フェルベールさんのお店がある地元のNiedermorschwihrという村で生まれました。
当時お店は彼女のお父さんがブーランジェリーとして営業しており、そのときはお菓子などはクリスマスの時期など特別なときにのみの販売だったそうです。
彼女は10代の頃からパティシエールを目指し、15歳ですでにパリへ修行しに行きますが、70年代の当時はまだ女性のパティシエールの数はとても少なく、認められていなかったため、パリには1年のみ滞在し、その後ベルギーのブリュッセルで3年ほど修行しながら勉強します。
ベルギーで修行中にフランスで行われた若者向けのパティシエのコンクールで優勝、パリのセーヴル通り近くにあった maison Peltier で働いていましたが、地元のアルザスに戻りたいという思いが強く、その後お父さんが経営していたパン屋さんを引き継ぎます。
以前は基本パンだけの販売だったお店でしたが、彼女が引き継いだ後は、ケーキやチョコレートなども常時販売するようになります。
ある日お客さんに、ケーキの飾りで使われていたジャムがとても美味しいと言われたことがきっかけでジャムの販売も始めます。
彼女が有名になったきっかけのひとつは、1990年にフィガロ紙のジャーナリストがたまたまバカンスでフェルベールさんのお店を訪れた際、ジャムの美味しさに感動し、彼女のことを紹介したことがきっかけでした。
その後またたく間に彼女の名が世に広がり、フランス中だけでなく、世界中でも有名になり、彼女のジャムに虜になる人が続出しました。
フェルベールさんのジャムへのこだわり
フェルベールさんのジャムはすべて手作業です。
また、彼女のジャムはすべてアルザスの工場で作られていて、彼女がひとつひとつ手作業で詰めているため沢山の量は生産できませんが、彼女の目が届く範囲で作っているため、どのジャムを選んでも品質が落ちることがありません。
また、80%以上をアルザスで採れたその年の美味しいフルーツなどを使ってジャムにしているため、(ただ、マンゴーやバナナなどアルザスでは不可能なものがあるため、それらは輸入に頼っています)その年によっては定番のジャムでもできないものもあるそうです。
わたしはフェルベールさんの作るブルーベリーのジャムが大好物なのですが、以前訪れた際に見つけられなかったので尋ねてみると、その年はいいものが採れなかったのでありませんと言われてしまいました。
"いいもの"だけを使ってジャムを作りたいというこだわりはかっこいいなと思いました。
フェルベールさんのお店をご紹介
クリスティーヌフェルベールさんのお店があるアルザスの村は、ニーダーモルシュヴィア(Niedermorschwihr)というコルマールから車で15分くらいの小さい山の上にある人口約550人ほどの小さな村です。
クリスティーヌフェルベールのお店の外観です。
おとぎ話に出てきそうなとても可愛らしい外観ですよね!
ここは、田舎にあるパン屋さんと言うか、お店です。
この村にはお店はこちらの一軒しかありません。
ということは、村に住む人みんなここにパンやケーキ以外のもの、新聞やミルク、野菜なども買いに来ます。
ただジャムは入り口すぐにあるとても目立った場所にどーんと置かれています。
正面のショーウィンドウには美味しそうなケーキなども並んでいます。
彼女はショコラティエでもあるので、チョコレートも買うことができます。
(日本のサロンドショコラなどでも購入することができるようです!)
奥にはスフレンハイム焼きのお皿や、チーズやミルクや野菜、雑誌なども販売しています。
スフレンハイム焼きはアルザス地方の食器です。
そこへ訪れた時のこともブログで紹介しているのでもしよければぜひご覧ください。
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また、店内では可愛い缶も販売していました。
アルザス地方ではクリスマスにブレデルというビスケットを自宅で作り、缶に入れて保存しています。
それに使用するための缶かなぁと思いました。
お店ではジャム以外でもたくさん欲しくなってしまいそうですね!
【店舗情報】
住所:18 rue des Trois Epis 68230 Niedermorschwihr France
電話番号:+33 (0) 3 89 27 05 69
営業時間:火曜日-金曜日 7:00〜12:30 / 14:00〜18:00
土曜日:7:00〜18:00 日曜日 8:00〜12:30
定休日:月曜日
HP:https://www.christineferber.com/
インスタグラム:@christine_ferber_officiel_
フェルベールさんのお店でしか買えないジャムもたくさん
フェルベールさんのジャムはとても沢山の種類があります。
日本やパリのデパートでは置く数に限りがあるので、定番なものがほとんどですが、一般的にはあまり見ることができないお味も見つけることができてとても楽しいです。
わたしが数年前に見つけたちょっと珍しいお味はこちらでした。
アルザス産のりんごにほうじ茶入りのジャム!これ、とーっても美味しかったんですが、その後一度も見かけません。
フェルベールさんのジャムも一期一会なんですね。
また、隣のジャムはローズ味で、記念のジャムだったようでした。
2020年1月にガレット・デ・ロワを購入しようと入った時もジャムを買いました。
わたしはりんごがフルーツの中でも好きで、ジャムもりんごのものが一番好きなので、どちらもりんごにしてしまいました。
フェルベールさんのりんごのジャムはあまりデパートや他のお店でも見かけない気がします。
そして今回はバナナやキウィなどのジャムも見かけて、買おうかとても悩みました。
フェルベールさんのジャムは毎回楽しい組み合わせのお味に出会えるのでジャムの棚を眺めているだけで新しい発見があって楽しいです。
今回は彼のおばあちゃん用にも買ったので、それらをプレゼント用にと言ってみたら可愛いバッグに入れてくれました。
ジャムがちょうど2コ入るサイズですごく素敵な袋でした。
クリスティーヌ・フェルベールさんのクリスマス限定ケーキなどを紹介!
はじめてフェルベールさんのお店にクリスマスの時期に行ったのは2016年でした。
12月24日の夕方に彼と彼の妹とリクヴィルへ行こうとでかけ、その際、わたしが突然思い立って、クリスマス用のお菓子がほしいと言って二人に付き合ってもらいました。
お店はわたしが想像していたより大混雑で、買うまでに30分以上かかったのです!!
このような感じでお店の外まで並んでいます。
この小さい村に1件しかないお店なので、クリスマス用の商品を買おうとする地元の人、近隣の村々やそこまで遠くない地域に住んでいる人、私達みたいな観光客など様々な人が並んでいます。
そしてこちら、殆どがすでに予約済みの方々が並んでいるのです。
わたしたちは飛び入りで行きましたが、それでも買うことができました。
予約していない人のためにもいくつかのケーキは残しておくと言っていましたがあまりたくさんの数は残っていませんでした。
私たちが買ったのは、クグロフ、パンデピス、ブッシュドノエルなどです。
この時期買うとカレンダーをプレゼントしてくださるそうで、わたしたちも予約はしていませんでしたが、いただくことができました。
この年はフェルベールさんの顔写真入が1月でした。
彼のお母さんはあまりこだわりなく今までクリスマス用のケーキなど揃えていましたが、こちらのがとても美味しかったので、翌年はカタログを手に入れ注文をしていました。
そのカタログがこんな感じのものです。
表紙。
中身もクリスマスっぽい内容のものを載せると。
こちらを電話でメールアドレスを伝えるとすぐに送ってくれますし、また、郵送もフランス国内なら以前はしてくれました。。
お店のサイトにも問い合わせのページが有ったので、そちらにお名前やメールアドレスなどを入れてカタログをPDFで送信してほしいと言うのもできると思います。(ココをクリックするとページに飛びます。)
2017年もケーキはクリスマスイブに取りに行きました。
このときは、もっとお店の外まで並んでいました。
ドイツやベルギーから車で来ている駐在員の方のような日本人の方も見かけました。
2017年に買ったものはこちらです。
パンデピス
マジパンのサンタさんたち。
ブッシュドノエル
シュトーレン。
こちらは当時住んでいたトゥールーズの地元に戻ってからいただきました。
そして予約して買ったもののレシートが残っていたので参考に載せておきます。
マジパンは彼のお母さんが、自分の実家のクリスマスパーティーで使いたいと注文していました。
写真にはありませんでしたが、この年もカレンダーいただきました。
また、予約すると小さいお菓子のプレゼントがいただけるようで、それがまた美味しかったです。
そして翌年。。。
2018年も買うことができました。
クリスマスイブよりも早く取りに行ったので、並ぶこともなくスムーズに受け取れました。
彼が注文をしたときのメールが残っていたので載せておきますね。
このときは、かなりの量を注文しており、その際は、フォアグラなども買いました。
フランスのパティスリー・ブーランジェリーではクリスマス用のご飯系のものも買うことができます。
このお皿に載っているフォアグラが注文したものです。
想像よりあまりにも美味しく、彼の家族もみんな喜んで食べていました。
ブッシュドノエルは5つ買いました。
アイスのものが2つ普通のケーキのが3つです。
ブッシュドノエル
アイスのブッシュドノエル。おいしかった!
写真には5つしか写っていませんね。。。彼のお母さんが、実家には人がたくさん集まるので、4つほど持っていき、残ったのは持ち帰って自宅で食べていました。
フランスに住むまで知らなかったのですが、フランスではアイスのブッシュドノエルもとても人気があって、クリスマスの時期にはあちこちで見かけます。
わたしもはじめはちょっと乗り気ではありませんでしたが、食べてみるととっても美味しかったです。
ただ、小さいサイズをあまり見かけないので、自宅用ではそんなに食べ切れるか自信がないので、彼の実家でしか頂いたことがありません。
クリスティーヌフェルベールさんのガレット・デ・ロワ
2020年にアルザス地方へ訪れたときに、クリスティーヌフェルベールさんのお店にもよる機会があって、ガレット・デ・ロワを購入しました!
まずは、ガレットデロワとは?
1月6日はEpiphanie(エピファニー)、日本語では「公現祭」と言われている日をお祝いして食べるお菓子とされています。ガレットデロワの中にフェーブ(フランス語で豆のこと。昔は乾いた豆を使っていたため、現在でもこう呼ばれている)が一つはいっていて、それが切り分けたガレットデロワから出てきた人は、王様(女王様)になれ、王冠をかぶってその日祝福をうけます。
フランスでは自宅だけでなく、学校や職場などでも行われるとても人気のある行事となり、12月下旬から1月中はどこでも買えることができます。
彼女のお店には何回か行ったことがありますが、この時期に行くのは初めてでした。
クリスマスの飾りがまだ残っていました。
店内のジャムが置いてあるところのすぐ前にはガレット・デ・ロワがたくさん並べられていました。
わたしたちは今回ガレット・デ・ロワとジャムを買いました。
さて、ガレット・デ・ロワの方ですが、お味が4種類ありました。
- フランジパン
- りんご
- 洋梨
- レモンバジル
わたしは洋梨のが良かったのですが、彼はレモンバジルがいいとかなりもめた結果、支払うのは彼なので諦めて従うことに。
そして翌日、彼と彼のお母さんとランチに3人で頂いたところ、彼のお母さんは本当に気に入っていて、お腹いっぱいだけど食べちゃおうとおかわりしていました。
彼のお父さんも、ちょっとだけと言いながら結局残りすべてペロッと食べていたところを見ると、フランス人(アルザス人?)には人気のあるお味だったようです。
あまり美しくありませんが、中はこんな感じ。
ほんのりバジルの緑色が見えます。
そしてフェーブも見えています。
フェーブはこちら。とーってもかわいいケーキ。
これはパリブレストのように見えますが、ちょっと違うのかな・・・。
フェルベールさんのガレット・デ・ロワ、4人用は13€ほど。そんなにお高くなかったです。
ぜひ機会があればまた是非いただきたいです。
そして次回は梨のがいただきたいです(笑)
2021年12月に再訪しました
久しぶりにコルマールへ行った際にフェルベールさんのお店へも立ち寄りました。
インスタグラムでも先日投稿しました。
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機会があれば購入品なども紹介したいと思います。
まとめ
今回はアルザスの小さな村にあるフェルベールさんのお店を紹介させていただきました。
なかなか遠いので行く機会をつくるのは難しいかもれませんが、ぜひチャンスが有ればおすすめしたいところです。
この村は観光地という場所ではないですが、周りにはワイナリーもたくさんあり、ワインのぶどう畑も美しいです。
フェルベールさんのお店の近くの村テュルクハイムについてもブログで紹介しています。
ぜひご覧ください!
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テュルクハイムには、ストウブの工場があって、B級品のお鍋を買うことができます。その記事もぜひご覧ください!
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