こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@quatresaisons44)です!
今回は南仏・プロヴァンスにあるフランスの最も美しい村のひとつであるムスティエ・サント・マリーについてご紹介させてください。
フランスの最も美しい村についての記事はこちらもご覧ください。
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Contents
ムスティエ・サント・マリーの基本情報
ムスティエ・サント・マリーは南フランスにある村で、ラベンダーで有名なヴァレンソルから東へ約30キロほどのところにある村です。
ヴァレンソルについては以前記事も書きました。
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場所は以下の地図にてご確認ください。
ムスティエ・サント・マリーの簡単な歴史
ムスティエ・サント・マリーの歴史は大変古く3万年以上前から近くに人が住んでいたとされています。
現在のムスティエ・サント・マリーの場所に村ができたのは、5世紀ごろに修道士によってでききました。
続いて6世紀には最初の家ができ、こちらも修道士によって作られました。その後少しずつ人口も増えてきます。
ルコンキスタと言う戦争が起こったときに、10-11世紀頃アラビックたちが金などを取りにこの村までもやってきて、住民たちは戦争したくなく隠れ、たくさんの建物などが破壊されたそう。
12世紀にはプロヴァンス伯(comte de Provence)が家や壁をたくさん作りだんだんと村が大きくなっていき、13世紀には近くの村の中で一番大きくなります。
1348年にはペストが流行り、たくさんの人々が亡くなり、さらに1382年−87年頃に起こった戦争によりプロヴァンス伯が亡くなると、誰に従えばいいかわからずパニックになり、彼が統治していた村同士が戦争をはじめ沢山の人が死んでいきました。
1442年、100年戦争が終わりに近づいてきたときに、安全になってきて人口が増加し始めます。
16世紀、ムスティエ・サント・マリーの水は良質だったため、紙を作ったり、革を作りなどが発展しますが、17世紀はじめに洪水がありすべての仕事ができなくなってしまいます。
そしていよいよムスティエ焼きが1668年に始まります。
1679年、白のカラーにブルーで模様を書いたお皿を作りはじめます。
1689年、ルイ14世は資金を増やすために、今まで食事をする際に使用していた銀と金の食器を溶かしたため、新しい食器をムスティエ・サント・マリーで注文することにしました。
1715年、ルイ15世紀は使用していたムスティエ焼にお花などを描かせるように注文します。
1760年には新しい陶器を焼く技術ができて、白と青以外の色もできるようになります。
1774年、マリーアントワネットがオーダーしたのは華やかな花が描かれた食器でした。
1789年、ルイ16世紀が亡くなったあとは、次第にムスティエ焼のお皿を使う人がなくなってきます。
1800年、リモージュの最初の工場ができてリモージュのお皿が人気で売れるようになると、ムスティエ焼きの経営が段々と厳しくなっていき、1874年最後のムスティエの会社が閉まります。
1927年、エクス=アン=プロヴァンスで歴史の教師をしていたマルセル・プロヴァンス、と言うかなりのお金もちの人がプロヴァンスの歴史や文化が大好きで、またムスティエ焼きをはじめたいと考え、出資して手助けし始めます。
そのおかげもあって、またムスティエ焼きが現在のように復活し始めました。
ムスティエ・サント・マリーのおすすめの観光
ムスティエ・サント・マリーはそんなに大きな村ではないので、1日もかからず村をぐるっと一周回れてしまうと思います。
その中でも今回私がおすすめしたい観光スポットを以下でそれぞれご紹介していきたいと思います。
ムスティエ・サント・マリー2箇所の教会
ムスティエ・サント・マリーに教会は2箇所あります。
・Église Notre-Dame de l'Assomption
・Chapelle Notre-Dame de Beauvoir
Église Notre-Dame de l'Assomption(村の中にある教会)
この教会は村の中でもとても存在感のある教会で、上からみると特に目立ちます。
この教会は修道士が5世紀頃に作った教会で、村で最初にできた建物となっています。
しかし、レコンキスタと言う戦争が起きたときに10-11世紀頃建物のほとんどが破壊し、12世紀にまた作り直しました。
14世紀には流行りのゴシックスタイルにかえます。
教会の中の様子です。光が沢山差し込んでいて、中の様子もよく見れました。
お花が飾られているお皿はムスティエ焼きかな?なんて思ってしまいました。
教会の正面にあるものは4世紀にできたもので、この教会で一番古いものだそうです。
Chapelle Notre-Dame de Beauvoir(村の上にある教会)
教会は村の一番高いところにあります。
この上にある教会へ行くのは一苦労でした。
上がっていくところを歩くときに石がつるつるしていて、サンダルを履いている人たちは転んだり転びそうになったりしていました。
下の写真のようにみんな手すりに捕まってゆっくり歩いていました。
わたしはナイキのスニーカーを履いていましたが、それでも4回くらい転びかけ、次の日からかなり腰が痛かったです。
教会へは階段の坂をよいしょと上がっていきます。
そこまできつくないのですが、夏の日差しが加わると暑さで体力が吸い取られ、足元も気をつけなければでゆっくり自分のペースで登っていきます。
階段にはこんな小さなモニュメントのようなものも登っていく途中で見ることができます。
この教会は12世紀にできました。
1336年に教会を大きくし、今の様になったそうです。
巡礼で沢山の人々が来るようになったそうです。
この教会を調べているときに知ったことなのですが、昔、死産などで産まれた子どもが天国へ行けるようにと赤ちゃんの頭に水をかけるためにこの教会にきていたということでした。
きっとその噂を聞きつけて、まだ道もちゃんとできていない時代に近くの村や町からわざわざ沢山の人がそういった願いをこめて苦労して登ってきたのですね。
可愛い街並みを歩く
街には可愛らしいお店がたくさんあります。
建物の色がカラフルで、どれもこれも写真撮りたくなります。
私が行っていたときは、マルシェやレストランなどの建物の中に入るときはマスクが必要だったのですが、それでもあちこちの場所では人だかりができていました。
お土産屋さんも可愛くてあちこち入りました。
眺めもとても素敵です。
他にはマルシェや、ムスティエ焼きの食器を見たりするのも楽しいです。
それについては以下で詳しく説明しています。
ムスティエ・サント・マリーのマルシェは毎週金曜日の午前中に開かれています
マルシェは毎週金曜日の午前中に開かれています。
意外と大きいマルシェで、見てるだけでもとても楽しめました。
マルシェは以下の場所で行われています。
ブルガード通り(Rue de la Bourgade)からセニュヤール・ド・ラ・クリュ(Rue du Seigneur de la Clue)という通りにかけて行われています。
ブルガードの方は、かごバッグなどを販売していて、セニュヤールの方は食品を多く扱っているようでした。
アプリコットなどが美味しい季節でした。
香辛料などがたくさん販売されているところは南仏のマルシェらしくてワクワクします。
後ろに見えるお花も可愛いです。
とても狭い場所で行われているので、今の時期、距離感があまりとれなくて少し心配でしたがとても楽しめました。
私が覗いていたらフレンドリーに話しかけてくれて、観光客慣れしているな!と思いました。
ムスティエ焼きがほしい!とはしごしてお気に入りを見つけました
行く前から、お気に入りを見つけられたら買いたい!と思っていたムスティエ焼きを購入しました。
こんな条件で探していました
・ベーシックなデザイン
・マグカップあるいはおやつを載せる小さめの平皿
とだけ決めていました。
村の中にはたくさんのお店があって、どこのお店で買うか決めるのが大変でした!
一歩お店の中に入ると種類もたくさんあるのでなかなか出てこれません(笑)
結局4件ほど入りました。
私が購入したお店は、こちらのお店です。
Faïence Bondilさんというお店で、わたしたちがランチを頂いていたレストランのすぐとなりでした。
こちらのお店には私が求めていたシンプルなものがありました。
店内は写真撮影が禁止です。この村にある陶器屋さんはほとんど写真撮影が禁止と書かれていたのでご注意ください。
わたしは2種類のお皿で迷いました。
白地に青のラインのシンプルなものか、マリーアントワネットが注文してたというお花がついたものか。
迷いに迷って、シンプルな方にしました。
お値段は50ユーロ以上でした。
なかなかこんな高級なお皿を使うことがないので、大事に大事に使っています。
でも飾ったりせずガンガン使います。
せっかく買ったのに使ってあげないと宝の持ち腐れですからね。
皆様もムスティエ・サント・マリーへいらしたら自分のお気に入りの一枚を探して見られてはいかがでしょうか。
住所:Rue de l'Église, 04360 Moustiers-Sainte-Marie
電話番号:04 92 74 67 02
営業時間:毎日10時〜20時
ホームページ:https://www.faiencebondil.fr/
ムスティエ・サント・マリーのおすすめレストランLes Santons
わたしたちが2020年8月に訪れたときにランチで利用したレストランは、予約もしなかったのに偶然入れたLes Santonsというレストランです。
コロナが流行している最中だったのでそこまで多くの観光客ではなかったのかもしれません。
レストランの場所はこちらです。
もともとは、1981年にアルベールさんとクロードさんの兄弟がオープンさせたお店。
ふたりは2012年にこのお店を売り出した際に、2000年から2001年にそのレストランで働いてたことがあった別のクロードさんが買い、2013年から今のレストランをオープン。名前も引き継ぎました。
この現在のシェフのクロードさんは、1997年にアラン・デュカスの7区のレストランで、1年だけ働いていたこともあるそう。
奥様もレストランでサービスとして働いています。
わたしたちはコースを頼みました。
前菜+メイン+チーズあるいはデザートがついて39.5ユーロ(約5,530円くらい1ユーロ140円計算)です。
前菜
わたしはガスパッチョ、彼はトーストの上にフォアグラ(トリュフ載せ!!)
メイン
わたしはビスクスープ、彼は牛肉のタタキ。
デザート
わたしはガトーショコラ、彼はババオラムにモヒートをあわせたババヒートと言うデザート。
どれもとても美味しかったです。
席はテラス席と室内があり、私が行ったときはテラス席がたまたま2席空いていたので予約していませんでしたががいることができました。
わたしたちが入ったあとも20組近くの人が料理を食べたいとレストランに来ていましたが、席が空いていないのと、ラストオーダーの時間は過ぎていたこともあって、全て断っていました。
ムスティエ・サント・マリーで13時以降に予約してないでレストランを見つけるのは難しいなと思いました。
お店の雰囲気も良かったのですが、わたしはお店のサービスのマダムに好感を持ちました。
なぜなら、だいたい、わたしはフランス人の彼と行くので、アジア人の私ではなく彼に全て聞きますが、そのマダムは私に直接マダムこれでもいいですか?と確認をとってくれたから。
正直今までどのレストランよりも良い印象でした。
観光客慣れもかなりしているので、わからないことも親切に教えてくれます。
英語のメニューもあるそうなので必要な場合は聞いてみてください♪
少し高級なこちらのお店、雰囲気もよく味もよく、次回ムスティエ・サント・マリーへ行ったらぜひまた利用したいと思うお店でした。
お値段はメニュー2つとボトルのお水を注文して、100ユーロしないくらいでした。
(フォアグラのトリュフのせがプラス3ユーロでした)
もしこちらのレストランへ行ってみたいと思われる方は、行く前に予約されたほうが確実だと思います。
住所:Place Pomey, 04360 Moustiers-Sainte-Marie
電話番号:04 92 74 66 48
営業時間:火曜日〜日曜日:12時〜14時半 19時半〜20時半 定休日:月曜日
ムスティエ・サント・マリーへの行き方
ムスティエ・サント・マリーへはバスあるいは車で行くことができます。
バスでの行き方
バスでの行き方はRiezと言うところからのバスに乗っていくことができます。
ムスティエ・サント・マリーまで行くバスはBV1と言うバスです。
水・土は12時15分発のもの月・火・木・金は17時発のもの。
Riezまで行く帰りのは月〜金は朝7時18分、土曜日は10時のみです。
バスの時刻表はコチラをご覧ください。
このRiezまでは、マルセイユやエクス=アン=プロヴァンスを通ってRiezまで行くバス27番や、マノスク(Manosque)から出ているバスに乗っていきます。
マルセイユ・エクスからRiezまでのバス27番の時刻表はコチラをご覧ください。
また、マノスクから行くバスについてはコチラの時刻表をご覧ください。
ムスティエ・サント・マリーへはバスの便はあまり良くないですが、バスでも行くことは可能です。
バスの時刻は、天候やヴァカンス時期などで変わる場合がありますので、よくご確認の上訪れてくださいね。
またご自身が利用されるバスでは目的地に行くかどうかを必ず運転手さんに確認してください!発音が心配なら紙に書いてOK?と聞くだけでもいいかもしれません。
特に一人旅の場合は自分の身は自分で守って楽しい旅にしましょう〜
車での行き方
多くの場合は車で行く方が多いと思います。
ムスティエ・サント・マリーの駐車場は、かなり混んでいました。
私が利用した駐車場は以下の場所です。アクセスがいいので、大混雑でした。
夏休みやマルシェを行っている日はかなり混むと地元の人が言っていたので、時間に余裕を持って行くのがいいと思います。
狭いところを駐車するので、ぶつけたりぶつけられたりもお気をつけくださいね!
まとめ
今回はムスティエ・サント・マリーについてご紹介させていただきました。
2020年の8月ということでしたが、まったく空いていることはなく、フランス人やフランス近隣諸国からの観光客で大変賑わっていました。
これが通常の8月だとアジアやアメリカなどから来る人々もいてどれくらい混み合うのかな?と考えると恐ろしいです。
もう少し駐車場を増やしたほうがいいのではないかなぁと思いました。
また、上の方の教会へ行く予定がある方はスニーカーやハイキングジューズなどで行くのがいいと思います。
旅先で怪我などしたくないですからね。
わたしはこの村がとても気に入ったのでまた別の季節にも訪れてみたいなと思いました。
また、わたしはフランスの最も美しい村を訪ねる旅をしています。
今回ご紹介したムスティエ・サント・マリーもそのひとつです。
フランスの最も美しい村を全て紹介した本があります。
日本語版はこちらです。少し以前のものですが、眺めているだけでもワクワクすると思うのでご興味がありましたらぜひ♪
本を見ながら次の目的地を探してみてはいかがでしょうか。
わたしのブログでは、他にもプロヴァンス地方の街や村、お店などについて紹介をしていますので、もしよければぜひご覧ください♪
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