【DELF A2 対策・勉強法】※2020年からの変更点についても記載しています - カトル・セゾン

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【DELF A2 対策・勉強法】※2020年からの変更点についても記載しています

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DELFA2のおすすめ勉強法と2021年からの変更点について

こんにちは!南フランス在住のSAYAKA(@journaldesayaka)です!

わたしは2019年夏にDELF B2を取得しました。

DELF A2は受験したことがありませんが、先日インスタライブにてDELFと仏検についてや違いなどを紹介した際、A1とA2の問題も解いてみたり、自分なりに少し研究してみたので、試験について説明ができるかなと思い今回ブログに試験対策を書いてみることにしました。

DELF A2に合格するための勉強法のコツやオススメの参考書などを紹介していきます

まだどのレベルを受けるか決めておらずたまたまこちらのブログを見つけて読んでくださった方にはぜひこちらの以前書いた記事も読んでいただきたいです。

あわせて読む【DELFと仏検との違いって?】それぞれの試験のレベルや勉強法・試験内容についても詳しく比較!

最近、SNSやフランス語の教室などで"DELF(デルフ)"と言う仏検とは別のフランス語の試験の名前を耳にしたことがある人もいるかも知れません。 DELFもフランス語を勉強している外国人のための試験です ...

以前DELFB1やB2に合格したときの合格体験記も書いたことがありますので、もしよければご覧ください。

DELFB1勉強方法おすすめのテキスト
DELF B1 試験対策と勉強法【2020年からの試験の問題形式変更も説明】

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DELF A2についての基本情報

DELFとDELF A2についての説明は以下のとおりです。

DELFとは?

フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格(ディプロム)で、一度取得すれば、無期限有効。自分のフランス語の脳力や知識を証明書として形にすることができます。

DELFはCIEP(国際教育研究センター)が許可した試験センターでののみ開催。

日本では、年に2回(春と秋)に行われています。

受験者の人数が予め決められているので、人気のあるレベルはすぐに埋まってしまいます。
(東京のDELF B1やB2は初日で埋まってしまう場合もあります)

受験をすると決めたら申込期間を早めに確認して、申込日初日に申し込めるよう準備しておくことをおすすめします。

→日本フランス語試験管理センターのホームページはこちら

フランスでは、学校によりますが、年に5回ほど行われています。
学校により受験料や試験の進め方も違います。

DELF A2とは?

DELF A2の試験内容

(日本のDELFの公式HPより抜粋させていただきました)

たとえ合計の点数が50点以上あったとしても、どれかがひとつでも5点に満たなかった場合は不合格となります。

`

DELFは2020年より試験形式が少し変更になっていますが、日本で受験の場合は2020年の間は以前と同じままのようです。
(公式ページに書かれていたものを抜粋しています)

※ただ試験がどのように変わったかは以下の勉強法のところにサンプル問題のリンクを載せておいたので、ご確認ください

DELF A2のおすすめ参考書

DELF A2受験対策において、以下の3冊がおすすめです。
すべての本を解いてみたわけではありませんが、本屋さんへ行って中を確認してきました。
また、フランス語の公式サイトの方では一部の本の中を少し見ることができます。

①Reussir le DELF A2

Reussir le DELF A2

DELFを勉強している人の中でこの本を使用している人はA2だけでなくどのレベルでも一番多いと思います。
少し気持ち難しめな問題となっていますが、後に勉強したな!と自信を持って思える本だと思います。

練習問題もたくさんあっていいのですが、欠点はかなり古いことです。
2010年ということは今よりも10年も前のことで、出てくる内容が少し古いな・・・と思うこともあるかもしれませんが、多くの合格者をこの本で勉強して来た人達の中にいるという実績があるので安心して取り組めると思いますが、何度も言いますが、古いです。

そしてこちら、中をちらっと見える紹介のページが出版社のサイトにも載っていませんでした。

最後にサンプルの試験問題がひとつついています。

日本のAmazonのページ

フランスのAmazonのページ

 

 

②Le DELF A2 100 % reussite

Le DELF A2 100% reussite

ひとつ前にご紹介した本にとても似ています。

短い練習問題がいくつかあって、最後にサンプル試験が2ついています。

わたしは個人的にこの本がオススメです。

やはり2016年に出版されたとあって、取り上げられているネタがこちらのほうが最近の感じがしますし、中の印刷もイマドキ風で見やすく勉強しやすいと思います。

重要な表現などがわかりやすくまとめてあるところも好きです。(見本のページの34-35ページみたいなところです)

この本の出版社がサイト上でこの本の中の内容を公開しているので少しだけ見ることができます。

購入される前にぜひ見ることをおすすめします。

見本のページはこちら

日本のAmazonのページ

フランスのAmazonのページ

フランスのAmazonのページ(Kindle版)

わたしはこの①か②のどちらかで十分かと思いますが、もし心配なら、練習問題のみたくさん載っているこちらの本もご紹介します。

③abc DELF A2

ABC delf A2

問題のみとてもたくさん載っている本です。
解答には詳しい説明等はないですが、とにかく数をこなしたい人向けです。

この本も見本が出ているページを出版社のサイトの方で見つけました。
購入される前にちらっと確認される方がいいかと思います。

見本のページはこちら

日本のAmazonのページ

フランスのAmazonのページ

番外編オススメ文法書

また、わりとよく聞かれるのが文法書なのですが、日本人は文法をとてもしっかり勉強している人が多いので、A2でしたら特に別にする必要がないかと思いますが、わたしがDELF B2を受験するまでずっと使い続けてきたオススメの文法書があるのでこちらもあわせてご紹介しておきます。

Grammaire progressive du francaisと言う本です。

このリンク先のアマゾンのページ内に少しだけ本の中を画像を公開しています。

Grammaire Progressive du Francais A2 B1

日本のAmazonのページ

フランスのAmazonのページ


解答が別売りです。

Grammaire Progressive du Francais A2 B1 Corriges

日本のAmazonのページ

フランスのAmazonのページ

問題集と言うよりは参考書と言う感じで使用していました。
わたしはこの本を以前住んでいたところの図書館で誰も利用していなかったので、延長延長で結局2年ほど自分の手元にありました。
その間に3周ほど行いました。

例文が特に気に入っていて、自分が書いているフランス語日記や、DELFの試験で使える表現が載っていてすごく役立ちました。
A2を受けるころですとかなり難しく感じることもあるかもしれませんが、少しずつ進めていくとだんだん慣れてきますし、出てくる単語もとても役立つので大変おすすめです。

問題点があるなら、別冊の解答と本自体が重たいことです。
わたしは自宅以外で勉強しないので持ち運ぶことはないですが、これをバッグの中に入れるとかなり重たいと思います。

また別冊の解答は間違っています。しょっちゅう間違っています。
ですのでとりあえず問題集だけ購入してあとから解答を買うと言うのでもいいと思います。

 

それぞれの試験内容と勉強法について

試験を受ける前に、この試験はどんな試験なのか"知る"必要があります。

試験勉強をする前にサンプルや予想問題などをぜひ一度ご覧ください。

どんな問題が出るか、時間配分や問題数を確認し、できれば一度問いてみて、自分の苦手なところを具体的に把握し、合格のためにどんな勉強をしていけばいいのか客観的に見ていくことが大事だと言うのが私の意見です。

2024年1月現在、最新版のサンプルをこちらに載せます。
こちらはフランスのFrance Education Internationalと言うサイトに載っていたものです。

→DELF A2のサンプル問題はこちら

聴解問題(Compréhension orale)

DELFA2の聴解問題では、大問が4つあって、それぞれ4〜7つほどの選択式と記述式があります。
選択式の方には絵や写真が出る場合もあります。

この試験で一番日本人が苦労するのが、この聴解問題だと言われています。
仏検と比べるとスピードも早く、問題数も多いです。また、筆記試験の一番はじめに行われるというのも仏検とは逆です。
ただ、このスピードを理解できるようになれるとかなりの自信もつくのでがんばりましょう!

まずはスピードに慣れることが大事なので、何度も聞くことが大事です。また、問題集にはトランスクリプション(読まれたフランス語)が巻末などに載っていますので、耳で聞きながらトランスクリプションでも見ましょう。そして聞き取れなかった単語などを調べて、どんな発音で読まれるかを再度確認、一緒に意味も調べておくといいと思います。

聞く問題で大事なことは、もちろん、リスニング力を上げることも大事ですが、質問内容が何かをきちんと理解することです。
それをしっかりわかって流れてくる文章を聞くと聞かないとでは全く違います。
質問のところにもこれから聞く文章がどんな話かわかるヒントが出ています。
空港なのか、スーパーでの出来事なのか・・・。

また、その質問文を急いで読む(確認する)訓練もしておくといいかもしれません。

【2020年からの変更内容】(日本のDELFは2020年のうちは前年同様となっているようですが、詳しくはフランス語試験管理センターへご確認ください)
→聴解問題はすべて記述式に
→大問4つは変わらないが、その中でも問題が更に分かれていて、以前よりたくさんの短い文章をたくさん聞かなくてはいけない方式になった。
※詳しくはフランスのDELFのサイトに載っているサンプル問題をごらんください、
→DELF A2のサンプル問題はこちら 

長文問題(Compréhension écrite)

DELFA2の長文問題は、長文と言うよりは、広告や看板、お知らせやメールなどを読んで大問4つにこたえていく問題です。
文章自体もそこまで長くないですし、しっかり読めばかなり点数が取れると思います。

長文の対策としては、しっかり問題集の練習問題を解いて、わからない単語等をしらべておけばそこまで問題ないと思います。

【2020年からの変更内容】(日本のDELFは2020年のうちは前年同様となっているようですが、詳しくはフランス語試験管理センターへご確認ください)
→長文問題はすべて記述式に
→大問4つのうち1つがさらに3つの問題に分かれていて、6行前後ほどの文章を読み、2つの問いをそれぞれこたえていく問題に変わっていました
※詳しくはフランスのDELFのサイトに載っているサンプル問題をごらんください、
→DELF A2のサンプル問題はこちら 

作成問題(Production écrit)

60〜80文字程度の文章を2つ書いていきます。

DELFB1やB2でも2つの文章を書くことはなかったので、練習しておかないと少しきついなと思いました。

わたしが練習で書いた文章を載せておきます。
それを私のフランス人の夫がピンクのペンで間違えを修正しています。

↓↓↓↓↓


作成問題は、先ほど紹介した問題集にいろいろな例が載っているので、その練習を必ずしておくといいと思います。
A2の作成問題はわりと自分の身近にある事柄について書くことが多いので、私のオススメはフランス語日記を書くことです。

スマホなどで書いて練習をするのもいいと思いますが、実際の試験では書かなければいけないので、これが普段書いてないと意外とかけないものだなとわたしも実際DELFの勉強をしているときに思いました。

以前、フランス語日記について書くことの記事をブログに載せたのでお時間ありましたらこちらもご参照下さい。

フランス語日記の書き方
【フランス語日記の書き方とコツを今も続けている私が紹介!】長く続ければ"話す"にもつながる!

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ほぼ日手帳にフランス語日記を書く
【ほぼ日手帳で語学の勉強】フランス語日記をほぼ日手帳に毎日書くことで、DELF B2にも合格できました

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もし独学で勉強されているならフランス人の誰かに見てもらうのがいいと思います。

わたしは英語を学習しているときにですが、
Lang8 (文字のところをクリックしてください)と言うサイトで添削してもらっていましたが、こちら現在新規会員をストップしているそうです。

そこでもうひとつ、Hi Nativeと言うサイトです。
私もこちらのサイトを登録したことはありますが、一度も使ったことはありません。
インスタなどでフランス語を学習している人がこちらのサイトを利用して実際に採点してもらっている人を見かけたことがあるので、こういったサイトを上手く使っていくのもいいと思います。

会話試験(Production Orale)

会話試験は、

自己紹介
自分が選んだお題について説明したあと、面接官からの質問
選んだお題について面接官とロールプレイングをする

といった内容です。

自己紹介は自分で考えられるとしても、他の2つは相手がいないとできない試験なので、できればフランス語を母国語に持つ人と練習をするのがいいと思います。

日本で知人がこちらのサイトからフランス語の先生を探していました。

hello sensei

私が日本に住んでいたころ、英語の語学力をキープするためにこちらで知り合った人と月に数回あったりチャットしたりしていました。
出会い目的の人もいるので気をつけてくださいね
my language exchange

わたしがフランスでDELFを受験したときの気づいた点と注意点

注意点と言うか、知っておいたほうがいいかも?と思うところが3つあります。
(2019年6月にフランスでDELFを受験したときに経験したことです)

1つめは、今回受けた際、修正テープの使用が一切ダメでした。
また、フリクションやシャープペンシルもだめだと言われて、ひとりひとり、ペンを確認までされました。

わたしは2色ボールペンを使っていましたが、特に何も言われませんでした。

日本ではどうかわかりませんが、マーカーの使用は大丈夫です。
読解やリスニングの問題の重要なところをマーカーで引いたりしていました。

2つ目は、初日に行われた筆記の試験はすべてぶっ通しで行われ、休憩時間がありませんでした。
でもそれを良い方に捉えると、長文問題が終わったあと、作成問題に戻ったりできるということです。
運良くトイレにも行きたくなることはなく、時間をみっちり使えてよかったです。

3つ目は、会話問題の試験官が二人でした。
ものすごく圧を感じて脇汗が止まりませんでした(思い出すだけでも汗がでます・・・)

フランスやフランス以外の国で試験を受けたい人へ!DELFやDELFの試験会場一覧

フランスでは日本より試験が多く行われています。

ぜひフランスでワーキングホリデーや語学留学でいらした際試験を受けてみられてはいかがでしょうか。

フランス以外の国でも受けられる場所や会場を見つけることができます。

下記のサイトで受けられる国や会場が載っていますのでぜひご活用ください。

Centres d'examen

まとめ

DELF A2についての勉強法や対策について紹介しました。

試験問題も全てフランス語ということで、仏検しか今まで受けたことがない方にははじめは少しストレスに感じるかもしれませんが、こちらの資格は日本だけでなく、世界中でフランス語を勉強している人たちに共通の試験になっているので、自分のレベルを示すひとつの指標ともなってきます。

また、合格できた際はきっともっと勉強したいという気持ちにもなると思いますし、仏検よりも自信になると思います。

まずはサンプルの試験を受けてみてから決めてみると言う方法はいかがでしょうか。
フランス語をこれからも長く続けていきたいと思っている方にはぜひおすすめしたいです!

こちらのDELFA2は、2020年10月現在、フランスの10年の滞在許可証を取得するために必ず取らなければいけない資格のひとつともなっています

10年の滞在許可証なんてまだまだだからまだとらなくていいわ・・・なんて思っていると受ける機会を逃し、また1年の滞在許可証で過ごさなければいけなくなったりすることもあります。
ぜひ早めに準備しましょう!

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